リチャード・セイラー「行動経済学の逆襲」
https://newspicks.com/news/2546099?ref=user_2112738
ダニエル・カーネマン「ファスト&スロー」
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人間は不合理な行動を行う．そしてその特性を上手く利用した人間・機械系，たとえばパイロットと航空機，の融合，最適化に興味があります．

セイラーがノーベル賞をとったあたりからもてはやされるようになりましたね。副題のビッグテックが軒並み採用しているという意味でいうと昨今では行動経済学もそうですが計量心理学でしょう。むしろそれを極め過ぎて世間から叩かれている。その究極がケンブリッジアナリティカ事件です。詳しくは拙著テクノロジー思考でも論じています。

すべての行動、意思決定にはストレスがかかっています。それをうまくコントロールできれば、人々を誘導することができる。

人間は合理的な判断をするという考えの基でミクロ経済学は成り立っていますが、拾いきれない人間の非合理的な活動を理解するための学問という位置づけでしょう。
感情や共感、人とのつながり、バイアスなど、不確定要素が多い。それらをこの学問が拾いきれることもないと思いますが、考え方やフレームワークを知っているだけでも違うかなと思いました。

行動経済学、経営×心理という個人的に好きな組み合わせで、本当に学んでいて面白いです。
普段私たちが目にするような商品や広告をよくよく見てみると、「あ、これこういう心理にアプローチしているんだろうな」と、企業の戦略がわかります。
今あるフレームワークもそうですが、時代と共に新しいものも生まれてきそうなので、引き続き注目しておきたいです。

人は自分が見たいものを見ようとするし、信じたいものを信じるし、脳は怠けやすいから、楽な方を選択し易いですよね。
そんな時に、自分を俯瞰して見る事で、合理的判断が出来るようになるのかなと思います。

人の行動は読めません。今日見た「ミッションインポッシブル　デッドレコニング」でもイーサンの相手はAIでした。今回はto be continuedという終わり方だったので結末は分かりませんが、おそらくオチはAIは人間にかなわない、ということになるのかと。（映画ですから　汗）つまり合理的でない判断をするのが人間だということ。すなわち、人の心はその人に分からない、もしくは、その人も「わからない」のだと思います。人は感情の生きものだと言うことです。

無意識に使っているもの、またはそうなってしまっていること。なぜ自分がそう判断するかなど、知識として理解するのは大事なこと。
行動経済学を知るのはとても面白い。

カーネギーの著書とかでその源流を感じられますよね