AIに続く注目技術「量子コンピューティング」、テック大手や政府機関で投資・取り組み加速
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量子コンピュータによって、今使っている暗号がすぐに解けてしまうようになることが危惧されています。そのため米国では、量子コンピュータを使っても破れない暗号の検討が行われていますが、まだ方向性が定まっていません。
暗号を用いた情報の秘匿は、昔から安全保障の重要なポイントです。今よく使われているコンピュータ(ノイマン型)は正確に計算するには良いのですが、可能性を探る。などの用途だと正確性を突き詰めすぎて時間がかかってしまいます。
一方で量子コンピューティングなどは可能性を瞬時に探るにはベストな選択となります。
今や多様化している中、正確な1つの答えを時間をかけて・・・よりは瞬時に高い可能性を見出せた方がよりものごとを進めやすくなります。
アジャイル的に「まずはやってみて判断しながら進める」推進方法には向いていますし、複雑化する現在ですから可能性を量子コンピューティングで探りつつ、最後の突き詰める部分を従来型コンピュータで行う。など得意分野に合わせた使い分けなども考えられるのでは無いでしょうか。日本で2年ほど前に量子コンピュータが注目を集めたことが記憶に新しいです。その際に量子コンピュータをテーマに寄稿記事を6ヶ月に渡って掲載したことがありましたが、記事の閲覧数が高く量子力学に対する関心の高さを改めて実感しました。その後、生成AIの普及により量子コンピューティングは一時的に注目を浴びることは減りましたが、まだ発展途上であり、今後さらなる進化が期待されています。
現在の量子コンピューティングでは、低エラーレートを実現するために冷却された環境下で動作しますが、まだエラーレートは高いです。エラーの修正やエラーコレクション符号などの技術が開発されていますが、エラーレートの低下は現在の技術の重要な課題です。技術的な課題はさまざまありますが、「量子コンピューティングのエコシステムを発展させるための標準化や共通プラットフォームの確立」は特に乗り越えなければならない大きなハードルだと感じます。