2023/8/12

【必須】「平和に相続」したいなら、これだけは確認せよ

Oh Tesun

NewsPicks 金融ジャーナリスト

INDEX

• 「介護の苦労」は報われない
• 「不公平な贈与」が後の火種に
• 新ルール「決着は10年以内に」
• 「法定相続分」はあくまで目安
• 「不動産の評価額」は簡単に分かる
• 落とし穴の多い「相続放棄」
• 海外移住よりも「貸して節税」

「介護の苦労」は報われない

橘　相続の問題は、「相続税」と「相続争い」の二つに分けることができます。

このうち、相続税は、今のところ100人中9人の方にしか関係しません。一方、相続争いには、あらゆる人が巻き込まれる可能性があります。

なかでも最も多いのは、「親の介護を手伝っていた人」と「親の介護を手伝わなかった人」の間での遺産配分を巡る争いです。

親の介護をしている人は、「自分が苦労した分、より多くの財産を相続したい」という気持ちが生まれがちです。

しかし、介護の苦労は相続にはあまり反映されません。

コメント

注目のコメント

• 山崎 俊彦

  東京大学 大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻　教授

  ・2023年08月12日

  「相続税に関係するひとは100人中9人」
  
  これだけ聞くと「なんだ、少ない」と思ってしまうかもしれませんが、元々は4%程度だったとする記事もあります。
  
  相続税の控除に関しては全く議論を聞くことはありませんが、これも民主党政権時代に大幅に圧縮されてしまいました。
  
  「一位じゃないと駄目ですか」など他のことだけが話題になりますが、こちらの変更のほうが甚大な影響を及ぼしているように感じます。
  
  そして、こういうのを他人事として済ませてしまうのではなく、計算できたり体感できたりするためにも算数・数学や緊急の教育は必要だと感じます。
  
  相続税申告に関するコラム
  https://souzoku-zouyo.com/column_sinkoku26.html
• Oh Tesun

  NewsPicks 金融ジャーナリスト

  ・2023年08月12日

  「相続」はあまり考えたくないテーマですが、準備不足だと突然その時が来たときに思わぬトラブルに見舞われることが多々あります。
  
  かといって、相続の話は切り出しにくいですし、制度や仕組みもややこしいので後回しにしてしまいがちです。
  
  将来の相続リスクを減らすために最低限知っておきたいポイントを図解も交えて紹介します。
• 滝沢 頼子

  株式会社hoppin 代表取締役CEO

  ・2023年08月13日

  違う観点からのコメントを…！
  
  私はインドのバンガロール在住なのですが、インドも遺産相続にまつわる問題がかなり多い…ということで遺言を作成できるアプリを運営しているスタートアップがあります。
  
  「遺言を残す」ということの重要性と、一方で自力でそれを実行できる人は限られている（お金を払って専門家に頼む人は多くない）、というギャップに着目して、大企業出身のビジネスマン二人が創業した会社なのですが、ユーザ体験の考え方など参考になることが多いサービスです。
  
  手前味噌ですが、創業者にインタビューをしましたので、よろしければご笑覧ください！
  https://note.com/takiyori/n/nf30c22c11580