麻生氏「戦う覚悟」発言に抗議 中国「身の程知らず」と批判
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先月も、中国の王毅外相の「日本人と韓国人は髪の毛を金髪に染めても、鼻を高く整形しても、欧米人にはなれない。自分たちがどこの人間か知る必要がある。」という発言が話題になりましたが、隣人かもしれないが、おたくに言われる筋合いはない、という発言はあります。
「そちらのお子さんに東大は無理だ」とか「公務員試験も無理だから勉強させるだけ無駄」とか、結局のところ他人に過ぎない、隣のうちの人間が言い出すのは、礼儀知らずである、という話です。
「身の程を知れ」というのも、隣国だから言っていいということではないでしょう。
対等な関係なら、婉曲な表現を使うものです。
中国政府が、単なる隣人以上の存在として、東アジア諸国に振舞おうとしだしたから、こういう発言で要らぬ反発を受けることも増えています。プーチン氏がウクライナ侵攻を決めた動機の一つとして、その直前にバイデン氏が「軍事介入しない」と明言したことが挙げられます。
麻生氏の発言はおそらくそれを反面教師として念頭においているのでしょう。
ただし、アメリカではなく日本が軍事介入の可能性を口にするのは、歴史的経緯から考えるとやや不用意です。
また日本は50年前に中華民国(台湾)と断交して以降、公式には台湾を「地域」と扱っているので、中国側からの「内政干渉だ」という反発への反論はやや難しいように思います(せいぜい、内政干渉でもいいから人道のために介入する、というあたりでしょうか)。麻生氏の見出し発言と趣旨にズレがあると感じました。
「台湾海峡で戦争を起こさせないための強い抑止力を機能させる覚悟」という意味で最後にまとめで「戦う覚悟」というワードを使っていました。
記事タイトルで判断するのではなく、発言全文を見ることが重要ですね。