2023/7/27

【JERA社長】忖度まみれのエネルギー議論は、もうやめよう

近年、夏や冬になると電力需要が大幅に増し、先進国とは思えない「エネルギー危機」が叫ばれる日本。
猛暑が続く今年も、需給がひっぱくして電力の安定供給に影響が出るかもしれない。
脱炭素と低廉な料金を実現する原子力発電所の再稼働は進まない一方で、国内でのエネルギー議論は一向にかみ合わない状況が続く。
だが、そういう状況下でも、電力会社には安定供給と脱炭素の両立が求められている。
当初は火力発電がメインだった、東京電力と中部電力の合弁会社「JERA」も、近年は急速に再生可能エネルギーや、CO2を出さない発電方法の研究を加速している。
近年は、比較的CO2を出さないLNG(液化天然ガス)火力にも厳しい目が注がれているなど、国内外で動きが激しい現在、JERAはどういう戦略を取るのか。
現在開発を進める「東大受験レベル」の施策から、日本の知られざる現状、IPO話まで。
奥田久栄社長が、NewsPicksに対して戦略を大いに語った。
INDEX
  • G7だけ良ければいいわけがない
  • アンモニア批判は「わかってない」
  • 日本での洋上風力は「東大受験レベル」
  • 日本のエネルギー議論は「ごった煮」だ
  • IPOは選択肢の一つに過ぎない