作家の森村誠一さんが死去 小説「人間の証明」、90歳
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ホテルマンから作家になった異色の経歴、苦労人でした。反戦平和の信念を貫いた人ですが、思想信条の違いを超えて保守の係累にいる人とも交流し、どこまでも懐深い人でした。分断の時代、森村さんから学ぶものは多いと思います。私の世代は、角川映画とのタイアップ作品「人間の証明」が強烈な印象でした。映画の主題歌の出だし「ママ〜、ドュユリメンバー」は今でも口をつくことがあります。角川春樹さんの戦略には違和感もありましたが、作品はしっかりしていました。角川春樹さんが逮捕されても、社会の批判を恐れず毅然と守りかばい続けたのは、誠実な人柄ゆえでした。五輪汚職で歴彦さんも逮捕されましたが、どんな感想を持っていたのか、聞いてみたかったです。赤旗に「悪魔の飽食」を連載していました。こういう幅の広い人がいなくなったことも赤旗も苦労の背景にあると思ったりもします。コーヒーをこよなく愛した人でもありました。90歳でしたか。もうひと仕事してほしかったと思います。
合掌。「人間の証明」は松田優作さん、「野性の証明」は高倉健さん薬師丸ひろ子さんで映画化されました。特に後者の“自衛隊サバイバル訓練”は、フィクションとは言え強く印象に残る作品です。