2023/7/23

【新報酬】ソニー、メルカリが注目。GAFAMと戦う採用の武器

NewsPicks 編集部 記者
給料といえば、自分の銀行口座に毎月振り込まれるお金のことだ。しかし上場企業では、お金とは別に「株」が支給されることがある。
これが今日本でも広がりつつある、株式報酬だ。会社の業績が伸び、株価が上がれば、受け取れる金額も高まる。
特に欧米の企業では、社長などの経営陣から一般の社員まで幅広く普及している。
「株価が良ければ、すべて良し。仕事が大変なときは、それが合言葉だった」。ある米国企業の元社員はそう振り返る。
最近ではテクノロジー企業を中心に、海外のトップエンジニアなどを採用しようとする際、魅力的な株式報酬制度が競争力を左右するようになってきた。
ゲームやAIといった事業を戦略の中核に位置づけるソニーグループ、そして海外のエンジニアを積極的に引き込むメルカリ
彼らは、米国のビッグテック企業にならった新たな報酬制度を広げようとしている。
特集前編では、スタートアップで活用されることの多い「ストックオプション」に着目した。
後編となる本稿では、ストックオプションだけじゃない、上場企業における株式報酬の最前線を見ていこう。
INDEX
  • 10年で3倍、上場企業が熱視線
  • 日本で広がる「RS」って何?
  • ソニー、ビッグテック対抗の策
  • RSU導入の効果はいかに
  • 株式報酬で先行してきたソニー
  • メルカリに立ちはだかった壁
  • RSUの規制緩和は進むか