(ブルームバーグ): 20日午前の米株式市場で、電気自動車(EV)メーカーのテスラが下落。一時6.6%安となった。同社は、既に低下しつつある収益性がさらに悪化するリスクがあるとの見通しを示した。

イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、金利が上昇し続ければ、テスラはEVの値下げを続けざるを得なくなると述べた。数カ月にわたる値下げで自動車の粗利益率は既に大きな打撃を受けており、4-6月(第2四半期)には4年ぶり低水準に落ち込んだ。

テスラ4-6月、EV業界トップクラスの収益性低下-値下げ響く (2)

価格面で一段の譲歩を余儀なくされる可能性があることに加え、テスラは「サイバートラック」などの新モデルに大量の資金を投じている。

バークレイズのアナリスト、ダン・レビー氏は、テスラは販売台数を増やすため値引きに依存しているとし、粗利益率の回復は「予想より遅くなる可能性がある」と指摘。さらに「テスラは人工知能(AI)などの成長事業への投資を加速させていることから、経費増加も利益を圧迫するとみている」と述べた。

原題:Tesla Sinks as Musk Warns of More Blows to Profitability (2)(抜粋)

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