ピター氏の議員資格停止=タイ憲法裁、首相投票直前に
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本日7月19日、第2回目の首相指名投票が行われますが、まさにその数時間前に、首相候補のピター氏の議員資格が停止されました。
下院第1党であるピター氏の前進党を含む8党連合は、ピター氏を首相候補として第2回目でも投票する方針でした。
憲法裁判所がピター氏の議員資格を停止した理由は、ピター氏がiTVという2007年に解散した企業の株を所有していたことがある、というものです。
タイでは、国会議員がメディア企業の株を所有することは違法ですが、ピター氏は、すでに存在しない企業なので違法にはあたらないと主張していました。
有罪が確定したわけではなく、憲法裁判所は、これから審理を行うので、議員資格を停止するという通達を出しました。7月19日の午後になって。
国会議員ではなくても首相候補に指名されることはできるのですが、8党連合は誰を候補に立てるのか。タイ総選挙は元々タクシン系の貢献党が圧倒的有利と見られていたところ、前進党が急速に追い上げて第1党に上り詰めた経緯がある。それだけ勢いがあり、民意があるにも関わらず、司法に親軍勢力の影響が強すぎて、軍事クーデターだけでなく「司法クーデター」の癖もついてしまっている。親軍勢力や司法の意思と民意の乖離が大きいままだと、長期的には何度もクーデターが繰り返されかねない(実際に繰り返されている)。