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【完全図解】「ぼっち国家」→経済強国へ、台湾が沈まぬ理由

NewsPicks編集部
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注目のコメント

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    りそなアセットマネジメント株式会社 チーフストラテジスト チーフエコノミスト

    ここでは個別具体的に説明されていますが、抽象化すると以下のようになります。大国が対立する国際社会で弱小国が国益を重視しつつ生き残る方策は、教科書的に言うと戦略的自律性と戦略的不可欠性です。戦略的自律性は、独立自尊ということです。この面で台湾は、無理に独立を主張せずあいまい戦略で米中の間を上手く渡り合っています。戦略的不可欠性は、必ず必要とされる何かを持つことで、敵にしてはならないと相手に思わせることです。この面で台湾の最大の武器がTSMCなどIT企業です。これらは台湾が国益を守るための国家戦略と見て良いと思います。翻って日本の戦略的自律性と戦略的不可欠性は何か、考えさせられますね。また、この視点は個人の生き方にも当てはまります。個人として自分の戦略的自律性と戦略的不可欠性は何か、若いうちから考えて身に着けることこそが、自分で自分の人生を切り開く本当の自立だと思います。


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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    IMD(国際経営開発研究所)の国際競争力ランキングは、スイスのビジネス・スクールが毎年発表しているものですが、その指数で見ると、日本と台湾の間で大きな差があるのは、物価や生産性だけではありません。
     それら以上に「価値観」です。

    この「価値観」(Attitudes & Values)で評価されている項目は、
    ・グローバル化への積極性
    ・国際的なブランディング
    ・国際的に開かれた文化であること
    ・新しい挑戦への柔軟性と適応性
    ・経済・社会変革の必要性がどれだけ理解されているか
    ・企業のDX化
    ・競争を肯定する社会であること
    です。
    https://www.imd.org/centers/wcc/world-competitiveness-center/rankings/world-competitiveness-ranking/2023/

    台湾企業の競争力などは、強みそのものというよりも、強みの根本であるこれらの価値観への適応の結果です。

    台湾は、日本以上に少子高齢化が進んでいますが、一方で、人口は今なお増え続けています。
     毎年5000人ほどの外国人に中華民国の国籍を与えているからです。
     台湾は人口2300万人ですが、外国人が80万人住んでいます。日本に住んでいる外国人は300万人であることと比較すると、日本よりは国民に比した外国人人口が多いといえます。

    台湾は、輸出品目も輸入品目も電子部品が最も多い、という、タイやマレーシアのような国ですが、貿易収支は15年間黒字を続けています。
     電子部品を輸入して、より付加価値を付けて輸出している訳ですが、台湾は世界中の企業のサプライ・チェーンの一部であることに徹しています。
     トヨタやサムスンのように、自社ブランドの完成品を世界に普及させることはしていません。
     その代わり、半導体もそうですが、世界中の製造業に高価値な電子部品を供給しています。
     これが「グローバル化への積極性」とか「国際的に開かれた文化」といったことの表れでもあり、部品メーカーや製造装置メーカーであった方が、「新しい挑戦に柔軟に適応」しやすいともいえます。
     日本に非常に近い製造業のあり方の国ですが、このあたりは日本以上に徹底しています。


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    ジョーシス株式会社 シニアエコノミスト

    台湾がどういう地域なのか、現状の立場などよくまっとまっており、IMDランキングについて項目別のスコアまで掲載されてる点は良いと思いました。その他のランキングも比較してみると面白いと思います。

    本連載では、台湾を「国」として一貫して認識している点が、メディアの報道スタンスとして興味深い。「地域」という表現を使わずに、対等な「国」として、また、台湾との「外交」という表現を使用。

    なお、台湾の「親日」については、その後の政治指導者が実利的な利益も考慮した側面があります。「親日」であることは結構な事と思う反面、それ故に、日本による台湾統治の歴史を学ぶことをおろそかにしてはいけないと思います。これも、日本による台湾統治は良いことだった的な論調がありますし、台湾にもそうした意見がありますが、台湾統治による皇民化や徴兵(とその犠牲者)、その後の現代に続くまでの東アジアの国際関係に影響を与えている点は見逃してはならない。歴史というものは、後の為政者によって様々な意図が注入されて描き出されることが少なくありません。

    本記事も「戦前の植民地支配への評価が高い」と表現されています。そうした評価が台湾にあり、日本ではもっと良い面ばかりをいう論調が多いですが、日本による台湾統治はそう単純に評価できるものばかりではないことは、留意頂いても良いかと思います。

    私は、これまでもコメントやNewsPicks在籍時に出した記事でも幾度となく触れていますが、「親日」という、私たちの気持ちを必要以上に高揚させてしまい、敵味方を2言論的に分けてしまいがちな「マジックワード」の利用は極力控えるべきだと思っています。

    薄っぺらな親日論。天皇のフィリピン訪問から学ぶべき歴史観
    https://newspicks.com/news/1400837
    日本占領期のシンガポールから考える「親日論」の落とし穴
    https://newspicks.com/news/2523617

    これを期に、過去記事へのコメントを読み返しましたが、「じゃあ、イギリスによる支配はいいの?」「支配して支配する歴史の繰り返しでは?」というものもありました。「親日論」の問題点の指摘は、他国による支配の肯定でもなく、支配されする歴史の現実の否定でもなく、「親日」というフィルターをかけることによる思考停止への警鐘という意味で書きました。


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