【三体問題】古典力学が警告する「世界情勢の行く末」
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中国の台頭にかけているのかもしれませんが、国際関係を論じるのに、三体問題や古典力学を持ってきても、さすがに比喩以上のものとしては使えません。
「二極体制の安定性」というのは、米国以上にむしろソ連に好まれていた発想で、二極の片方とは見なされなくなったことが、現在のロシアが抱える屈辱感のかなりの部分を占めます。
冷戦時代から、少なくとも冷戦時代の後半は、米ソ対立に中国を加えた三極体制になっていました。
1960年代の中国とソ連の対立、そこに米国が中国と同盟に近い関係となった(1972年のニクソン訪中)なったことが、ソ連をジレンマに陥らせました。
ソ連は米国が背後にいることを恐れて中国と本格的に戦争ができず、かといって中国を放置したまま米国と対決もできなくなりました。
このジレンマ状態をつくりだしたことが、冷戦で米国が勝利した大きな要因の1つです。
現在の問題は、三極体制になっていることではなく、二極体制になってしまっていることです。
二極は、米国と中国です。これにロシアがもう1極としてあり、場合によっては中国に戦争を仕掛けるかもしれない国であれば、米国はロシアを使って中国にいろいろな牽制を仕掛けることができます。
現実には、ロシアは中国を背後から脅かせるような国力を持つ国ではない、ということがはっきりしているので、米国は中国と正面から対決せざるをえなくなります。小説三体のファンとしては反応してしまいます
3という数字はニュートンでも解けないほど関係が複雑になるという事ですが、三つ巴、三すくみ、三国志、などアジアは3が一時的な安定、均衡をもたらす概念として捉えているようにも感じます三体問題と核戦争の可能性を結びつけたレポート。米露に中国が加わって3極対立に移行していることを問題視しています。
米国としては中露の関係をこれ以上深めないよう、あの手この手を打ってくるでしょう。すでに米国の要人が中国を次々に訪問しています。