2023/7/2

【エモ消費】AIの時代だからこそ、感情で「好き」を選ぶ

NewsPicks編集部
商品やサービスそのものではなく、それらを消費することで得られる「ハッピーな共感=エモ」がモノを買う動機になり、さらに多くの人へとシェアする動機になる。それが、新しい時代の「エモ消費」だ。
そんな、これからの消費のあり方をひもといた1冊が、『エモ消費 世代を超えたヒットの新ルール』(クロスメディア・パブリッシング)だ。
同書の著者である今瀧健登さんをゲストに迎えた「今週の1冊」。この後編では、エモを軸にしたマーケティングの、具体的な手法にせまる。
INDEX
  • エモを「ヒアリング」するコツ
  • 「テンプレ質問」でエモは探れない
  • 「スマホのアルバム」をさかのぼる
  • ChatGPTにエモは探せるか?

エモを「ヒアリング」するコツ

──多くの人にシェアされる「エモ(ハッピーな共感)」とは、どのように探っていけばいいのでしょうか?
今瀧 前編では、エモを「誰かとのコミュニケーションを通して、ささやかな幸せを感じる体験」と定義しました。
なので、ひとりきりでエモシチュエーションを考えることはできません。複数のメンバーで会話をしながらアイデアを出し合うのが基本です。
具体的には、Z世代のメンバーで構成されるチームに対して、マーケティングを進めるチームが「どんなときにエモを感じるか」をヒアリングしていくという手法をとります。