約7割が「海外旅行に行く予定はない」、その理由は?
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『2023年6月から24年1月までの間に「行く予定がある」は7%、「行く予定がない」は70%』
この「7%」というのは果たして低いのか。
コロナ前の2018年年間の日本人の海外渡航者数は1895万人。内訳は「観光」が1370万人、「知人訪問、帰省」が101万人。残りの424万人は「仕事」となっている。
「海外旅行」というのであれば、「観光」と「知人訪問、帰省」を足した1471万人ということになる。これは全人口の12.1%である。
ちなみに、この調査の対象期間が23年6月~24年の1月の8カ月であるから、月数を合わせて計算すると「12.1%×8/12=8.0%」となり、今回の調査結果(7%)と大差はない。
ただし、今回の調査サンプルには子供や高齢者が含まれていないと「想像」すれば、7%はやはり少ないという見方もできるが、「予定はないが行きたいと思っている(23%)」という人もいるので結果的にどうなるかは分かりません。
ちゃんと数字の検証をせずに「海外旅行にいかなくなった」と思ってしまうようなタイトルはいかがかと思います。調査対象を見ると「いこーよおよびいこーよアプリを利用したユーザー」とあり、「いこーよ」は「子供とお出かけ情報サイト」らしいので単身者やシルバー世代などはあまり含まれないと思われます。母集団にそもそも偏りがある。
個人的には海外旅行に行く予定がない理由として「そもそも旅行に行く予定がない」がアンケート結果に含まれないのが不思議だったのですが(笑)、これも上記の理由ですね。
なので海外旅行予定者の比率の大小ではなく行かない理由の一覧などを定性的な情報として読むのが良いのではと。