米7月利上げ否定せず、連続引き締めの可能性も=FRB議長
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ポルトガルのシントラで開催されているECBフォーラムにパウエルFRB議長が、ラガルドECB総裁や植田日銀総裁、ベイリー英中銀総裁などと伴に出席していました。
議長は利上げ継続の必要性を主張し、連続利上げの可能性を選択肢から排除しない姿勢も示していましたが、米株式市場の反応は限定的。
目新しいヒントもなかったことから、無難にイベント通過したと言えそうです。金融当局のシミュレーションでは、あと2回の利上げがない場合、2%回帰は2025年以降ずっと先になる。あと2回利上げすれば、それが早まります。それでも2024年中というのは厳しい。とりあえず、利上げはあるぞと警告しながら、7月後半までは様子見です。
利上げはあるぞ、と警告しているため、円安が進んでいます。アメリカ現地で生活しているコロナ禍が随分落ち着いた2022年あたりから急激なインフレ、物価高にさいなまれている。スーパーに行ってもたった1~2年で1.5倍とか2倍になった商品もちらほら。そんななか物価高ストップ、そして景気を冷え込ませないようにソフトランディングするのは至難のわざ。
そうした事情を考えると議長発言は「こう言うしかないよね」というのが感想で堅いラインだと思う。
果たして本当に利上げに踏み切るのか、踏み切らないのか、踏み切るならいつか、というのは予測織り込み済みな内容であればあるほど効果がないので、ここは実勢経済を観つつ直前になって発言内容はかためると思うので、物価指数や原油価格(ウクライナ情勢)に注視したい。