ベラルーシ大統領、数時間かけワグネル創設者を説得 反乱停止へ
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この発表を見れば、プーチン大統領はルカシェンコ大統領に泣きついたように見えてしまい、情けない姿を露呈したことになります。
ウクライナとの戦争に戦力を割いていたロシアとしては、まさか国内で進軍してくる者が現れるとは想定していなかったのでしょうね。
そうでなければ、ワグネルが短時間でモスクワから200kmの地点まで進軍できないと考えます。
ロストフ・ナ・ドヌーからモスクワまで1000kmあり、車でノンストップで走ったとして12時間の距離です。
ワグネルは、途中で何ら抵抗を受けなかったと想定します。
だからプーチン大統領は、慌てて政府専用機でモスクワから脱出したのではないでしょうか。
プーチン大統領は、無様な姿をさらけ出し、ルカシェンコにこのような発表をされても何も言えないというのは、プーチン大統領の権威が相対的に低下してきていることを象徴していますね。
一方で、このままでは終わらないようにも思えます。
注目のコメント
まともな国際関係なら、口外するべきではないようなことを、ルカシェンコ大統領は、ペラぺラ放言して、むしろ大々的にアピールしています。
・自分はプーチン大統領から助けを求められて、プリゴジン氏を説得した。
・プーチン大統領によれば、当時モスクワには戦力が置かれておらず、ワグネル社に抵抗できなかった。自分は、ベラルーシ軍全軍を送ってワグネル社からモスクワを守る準備をしていた。
(ベラルーシ軍がモスクワを制圧する、というのも非常に危なっかしい状況ですが)
ルカシェンコ大統領によれば、彼がプーチン政権とモスクワを救った、ということになります。
自分の手柄を脚色して吹聴している可能性も大きいですが、プーチン大統領が聞いて愉快な内容ではないでしょう。
ベラルーシとロシアの関係は、普通の国際関係ではないので、ルカシェンコ大統領は、プーチン大統領に媚びへつらうだけではだめで、役に立つ男であることは誇示しつつ、言いなりにもならない、しかし切るわけにもいかない、というふうに思わせることができなければ、生きのびることができません。まるで、一昔前の井戸端会議での無責任な盛り上げ話しのようです。
一国の大統領が、友好国である大国ロシアで内戦に繋がるかもしれなかった事の経緯をペラペラとよく喋りますね。
最終的にプリゴジン氏がベラルーシに来なかったら…と内心ヒヤヒヤしていたんだろうなぁと推測。
戦国時代でいえば、信頼される右腕大名は、皆寡黙なイメージです。ルカシェンコ大統領、豊臣秀頼に最後まで従った大野治長みたいな感じで軽いです。男を上げたルカシェンコ、というストーリーです。今回の反乱劇で、唯一得をした人物かも知れません。ただ、プーチンでも制御できなかったワグネルを自国に抱え込むリスクは小さくありません。さて、どうなるか。ルカシェンコは、プーチンをさらに説得して戦争をやめさせれば、一気に英雄になれます。夢想かも知れませんが、そうなってくれることを願います。