「政府転覆が目的ではない」 ワグネル創設者、反乱後初コメント
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ロシア国営タス通信によれば、プリゴジン氏は、検察から武装反乱の容疑で起訴されたままです。プーチン政権と手打ちして無罪放免になった、というのは噓だったことになります。
また、プーチン大統領も、数時間前の演説で、「反乱者は必ず司法の裁きを受ける」と述べています。
プリゴジン氏が11分メッセージで打ち出したのは、まず「自分たちがしたのは反乱ではない」ということです。
プリゴジン氏は彼の行動を「正義の行進」と名づけ、つまり、単なる抗議行動の行進であった、と述べています。
抗議を行ったのは、7月1日を期限として、ロシア国防省がワグネル社を強制的に解散させようとしていたからだ、と。
武装反乱と許可なしのデモ、では、罪状と量刑がまるで違ってきます。
プリゴジン氏もワグネル社も、逮捕されて武装反乱で有罪になれば、まず将来の見通しは真っ暗でしょう。財産は失うでしょうし、家族も破滅すると考えた方がいいでしょう。
しかし、プリゴジン氏とワグネル社は、「正義の行進」中に、ロシア連邦軍の南部管区司令部と軍の航空基地を占拠し、軍のヘリコプター7機、輸送機1機を撃墜しています。
ただのデモ、と主張するのは無理があります。
プリゴジン氏は、ロシア国内で逮捕されるのは身の破滅なので、国外に逃げるか、手持ちのカードは少ないかもしれませんがプーチン政権と駆け引きするしかないでしょう。政府転覆が目的ではないと、プリゴジン氏は一番大事なことに言及した。プリゴジン氏だけが正論を吐き、愛国心が豊かで、ロシアに忠誠を誓っており、常識的だという印象がのこる。そんな評価が定着すると、政権移譲の受け皿になりかねない。プリゴジンさん自身、それを意識しているような表現が目立つ。あのような形でしか異議申し立てできないロシア政治のシステムを批判している。プリゴジンさんしかトップに立つ人はいないといわんばかりの身のこなし方。すごい人物であることは確か。だいたい突出した人物は腹心の中から現れるのが歴史の教訓。