米当局、アマゾンを提訴 プライム会員の解約複雑化
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FTC の委員長はイェール大学の法学部時代に「アマゾンの反競争のパラドクス」という論文を書き、プラットフォーマーという新しい技術革新の結果生まれた巨大独占企業に、現在の反競争政策はうまく対応していないという主張をした人です。
プラットフォーマーは圧倒的な力をもつ現在、小売や消費者、コンテンツの制作者が、不利益をこおむらないよう、規制当局が厳しく介入していく、ということは、世界的な潮流となっています。そこから来たか、FTCも厳しな、という第一印象。
プライムは実際自分自身で契約も解約も、複数の国で何度がやった経験があるが難解とか不合理なプロセスだった記憶は無い。
FTC委員長リナカーンはアカデミックではAmazon叩きの論文で名を挙げたものの、行政も司法もほとんど何の実績もない人がポリコレ大好きバイデン民主党によりアポイントされたような人物。
これから多数の訴訟をAmazon筆頭にビッグテックに仕掛ける事請け合いなのだが、初っ端がこれでは先が思いやられるだろう。UXを向上するための設計技法を悪用して、ユーザを意図しない行動に誘導するデザインをダークパターンと呼びます。
米国では、近年このダークパターンに対して巨額の罰金が課せられ始めています。昨年2022年11月に米連邦取引委員会は通信会社の退会処理の複雑さに対して1億ドルの制裁金を課しました。
アマゾンに対しても同様の「意図しない契約に誘導し、解約を複雑化」ことを問題視した提訴になっています。事の真偽の判定はこれからでしょうが、一定数の利用者が意図しないまま加入してしまったり、解約ができないという事象が発生しているのではないかと想像します。
また2021年の日経新聞による独自調査では、日本の主要サイトの6割でダークパターンが使用されていると報告しています。日本でも今後消費者保護の動きは強まっていくはずなので、デジタル上でビジネスを営んでいる企業にとって、先んじて対策に動き出す必要性が高まってきていると認識をしています。