[東京 21日 ロイター] - パナソニックホールディングス傘下で電池の生産を手掛けるパナソニックエナジーとマツダは21日、車載用円筒形リチウムイオン電池の供給に関してパートナーシップの協議を開始すると発表した。EV化が急速に進展する中、協業による開発加速を目指す。

マツダはパナソニックエナジーから車載用リチウム電池を調達し、2020年代後半に導入予定のバッテリーEVに搭載することを視野に入れ、将来的には技術開発における人材交流や共同の国内工場建設・運営も含めて協議する。

まずは、パナソニックエナジーの国内工場や米カンザス州で建設中の工場で製造する従来型電池の「2170」や大容量の新型電池「4680」についての提供を検討するとみられる。

パナソニックは、30年度に車載電池の生産能力を現在の約4倍、200ギガワット時に拡大する計画を掲げ、主要顧客の米テスラ以外への供給先の開拓を進めている。これまで新興電気自動車メーカーの米ルシード・グループや商用EVの電池システム開発のヘキサゴンプルス(ノルウェー)などと電池の供給契約を発表している。