2023/6/19

【神話崩壊】最強の職「エンジニア」に異変が訪れている

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NewsPicksでは週7日毎日、世界の最先端トレンドを追う連載を配信しています。月曜日は「Must Read(今週のビッグテーマ)」です。
INDEX
  • シリコンバレー最大の「発明品」
  • 失職8万人。「黄金の風船」が弾けた
  • 「AI」だけが救いの道か
  • AIは「エンジニアの脅威」にもなる
  • ど派手な生活が…。最初にクビになるのは
  • 年収8000万。「おいしい生活」に未練

シリコンバレー最大の「発明品」

シリコンバレーではさまざまなイノベーションが生まれてきたが、テクノロジー業界で働きたい人たちにとっての最大の「発明品」は、夏休みにインターンを受け入れては、高給取りのソフトウエアエンジニアを輩出してきた「組立ライン」だろう。
テクノロジー業界では、猛烈な人材獲得競争があったから、多くの企業は特定のポジションに基づき採用活動をするのではなく、一定のレベルを満たしていると見なしたインターン全員に内定通知を出す慣行ができあがっていた。
ディラン・カスティーヨ(21)はその慣行を知っていた。
ディラン・カスティーヨさん(21)(写真:Heather Ainsworth for Bloomberg Businessweek)
だから、Alphabet(グーグルの親会社)、Meta(旧Facebook)、Figma(フィグマ)、Stripe(ストライプ)でインターンを経験し、5月にコーネル大学のコンピューターサイエンスの学士号を得て卒業した。
すでに昨年11月、アルファベットからフルタイム採用の条件を満たしていると言われている。
そこに異変が訪れた。