住民の過半数、米の指針値超え 東京・多摩、有機フッ素血中濃度
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PFASは普段の診療では関わりがなく、あまり詳しい方ではありませんが、少し調べてみました。調べた限りでは、今の所PFASがどの程度体に影響を与えるのかは研究中で、血液検査の有用性についても定まっていないようです。
PFASは、飲用水、空気、埃、食品容器、調理器具、母乳など、さまざまな経路を通じて摂取または吸入することがあります。体内に残存する時間は化学物質によりますが、何十年にもわたる可能性があります。米国でも、PFASが水道水に検出されたという報告が増えてきたため、人々の関心が高まっているようです。
安全性については、各州は異なる健康助言レベルを設定しており、今の所コンセンサスの得られた唯一の基準はないようです。そのため、血液検査で数値を見る必要があるかについては意見が定まっておりません。
今の所、「高い曝露の履歴がありそうな患者」に対するPFASの血液検査は意味があるかも知れません。これには、職業的に曝露されている人々(例えば消防士)、PFAS汚染が確認されている地域に住んでいる人々(例えば規制限界を超える飲用水)、またはPFAS汚染施設の近くに住んでいる人々が含まれます。
血液検査を受ける一つの理由は、特に飲用水で見つかった特定のPFASについて、基準となる測定値を記録しておくことです。これにより、将来的に新しい情報が出てきたときに、それが有用である可能性があります。気になさる方は「防水スプレー」使わないことをおすすめ(笑)。
今のところ「健康にどんな悪いことがあるのか」はあまりよくわかっておらず、一つ確かなことは「環境中で長いこと分解しない」ということ(これだけで濃度規制する立派な理由になります)。
付け加えておくと、防水スプレーに使ってるやつは、もう何年も前、すでに「もっとずっと速く分解する」ものに切り替え済みのようです。
水道水から検出されたやつは、「ずっと昔に使ってた分解しづらいやつが今頃になってじわじわしみ出てきた(今作ってるやつはそんなに長持ちしないので今後はそんなことは起こらない)」って感じでは?、という印象をもっています。