2023/6/7

【必見】現代人が失った「集中力」を取り戻す方法

NewsPicksでは週7日毎日、世界の最先端トレンドを追う連載シリーズを開始しています。水曜日は「Wise Life(かしこく生きる)」です。
INDEX
  • 集中力はわずか「47秒」…
  • 脳は「通知音」を無視できない
  • 「通知音を切るだけ」ではムリ
  • 「テック・ブレーク」をとろう
  • 「今」を取り戻す訓練

集中力はわずか「47秒」…

2004年、カリフォルニア大学アーバイン校のグローリア・マーク情報学教授は、知的労働者を対象に、日常の仕事の進め方を観察した。
パソコン上でスプレッドシート、メール、ウェブサイト、別のウェブサイト、そして元のスプレッドシート……とタスクが切り替わるたびに、ストップウォッチで時間を計る。ある画面から次の画面へと移るまでの時間は、平均2分半だった。
ところが、2012年に同じ実験を行ったところ、1つのタスクにかける時間の平均は75秒へと激減していた。
その後も、この時間は減り続けている。
(写真: Morsa Images / Getty Images)
マークは自身の新刊『Attention Span: A Groundbreaking Way to Restore Balance, Happiness and Productivity(集中力の持続時間:バランスと幸福と生産性を回復する画期的な方法)』(未訳)にこう書いている。
「パソコンやスマートフォンへの集中力の持続時間は恐ろしい速度で減っている。今や、同じウィンドウを見続ける時間は平均して約47秒だ