子ども予算「スウェーデン水準」 少子化策3兆円半ば、素案明記へ
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スウェーデンは、80歳以上の高齢者には積極的な医療行為を施さず、失業者は働くのに支障が無い条件を整えて仕事を積極的に探す義務を負い、公共職業紹介所から適切な仕事を紹介されて拒否すれば失業給付を打ち切られるなど厳しい側面を持つ国です。児童を家庭で養育している失業者は家庭以外での児童の保育環境を整えられていないとみなされ、失業給付の対象にならないとも聞き及びます。文科省は日本の大学進学率はスウェーデンに圧倒的に劣るとしているようですが、これひょっとして、社会人になった後の大学や職業訓練機関等への入学も含む数字ではないのかな (・・?
https://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/giji/__icsFiles/afieldfile/2013/04/17/1333454_11.pdf
OECDが公表する25歳未満年齢層における4年制大学への進学率は日本の50.85%に対し、スウェーデンは31.24%に過ぎません。ちなみに、短大その他あらゆる高等教育機関を含んだ進学率を全年齢層について調べたUNESCOの推計値は、スウェーデンの84.52%に対し我が国は65.29%ですから、文科省が喧伝する姿に近い形です。働き始めた後の高等教育を含む数字ももちろん重要ですが、子育て支援とは別の話です。教育費無償のスウェーデンですが、子供に野放図に教育を受けさせているわけでは無さそうです。
「『自国は子どもを生み育てやすい国だと思うか』との問いに対し、スウェーデンやフランス、ドイツでは、いずれも約8割以上が『そう思う』と答えた一方、日本では約6割が「そう思わない」と回答した」とのことですが、ドイツは進学に厳しいふるい落としのある国で、フランスはN分N乗方式の課税で富裕層が子を持つことが奨励され、スウェーデンは上記の通り。
スウェーデンの出生率が高いのは厳しさも含めた社会全体の枠組みの問題で、カネを出せば日本の少子化が止る保証はありません。子育て中の、あるいはこれから子育てに臨む層からカネを召し上げ、あるいは子供世代に借金を負わせて補助金をばら撒けば、若年層が未来に不安を感じて却って少子化が進むことさえありそうな気がします。
注目のコメント
予算規模を比較するのではなく、何が出来るかについての比較をお願いしたいところです。また、予算の話をするにしても、日本とスウェーデンでは人口規模が10倍程度違うので、スウェーデンと同じ規模というのが一人当たりかどうかも重要なポイントです。
スウェーデンでは学費無料、医療費無料、育児のための有給休暇が両親合わせて18ヶ月取得可能で、その間のお金は国が保証するなど、ママであっても育児と仕事のバランスが取れる様な仕組みが出来ています。
お店では子供が遊ぶためのスペースが広く確保されています。散歩しやすい様な道があり、高齢者が休めるようにベンチが一杯配置されており、アートもどこにでもあります。
スウェーデンのストックホルムは私が住んだ中でも最も美しく、住みやすい街でしたので、日本でも同じ様な街があると良いなと思います。スウェーデンの合計特殊出生率は、1.52(2022年)で、日本よりは高いことは高いですが、近年の下落の勢いは日本を上回ります。
しかし、スウェーデンの人口は増え続けています(2000年は887万人、2022年には1045万人)。
スウェーデンの人口は1045万人ですが、毎年9万人前後の外国人にスウェーデン国籍を与えているからです。
日本もスウェーデン並みに人口を増やしたければ、毎年100万人程度の外国人に日本国籍を与えれば、スウェーデン並みになります。