2023/5/24

【與那覇潤】ジャニーズ問題の裏に潜む「日本社会」の病理

NewsPicks編集部
5月に入り、注目度が増しているジャニーズ問題。タレントがテレビで謝罪をするなど、連日、新たな動きが繰り広げられ、その展開から目が離せない。
ニュース情報番組「サンデーLIVE!!」でメインキャスターを務める東山紀之氏は、番組内で問題に言及し、事務所の名前の変更の可能性にまで言及した。
しかし一方で、ジャニー喜多川氏が亡くなっている今、加害者本人を裁いて罪に問うことはできない。
また事務所の影響力が低下したとしても、過去の罪が清算されるわけでもない。
そうした中、この問題を追及し続ける意義はどこにあるのか。僕たちは何を教訓とし、今後にいかすべきなのか。
ジャニーズ問題で露呈した日本社会の課題を、評論家の與那覇潤氏が斬る。
INDEX
  • 「#MeToo運動」が起きにくい国
  • 日本の「無関心ダイバーシティ」
  • 「レジリエンス」に依存しすぎ
  • 日本は「超個人主義」社会
  • 「損をしない」だけが行動原理

「#MeToo運動」が起きにくい国