2023/5/23

【松丸亮吾】子育てで「地頭が悪い」はNGワード

NewsPicks編集部
人生の「探求者」たちのエピソードから、自分らしく、しなやかに生きるヒントを探る連載「Life Quest」。
今週登場するのは、謎解きと出会い、成功体験を得たことで人生が変わったと語る謎解きクリエイター・松丸亮吾氏だ。
小学3年生から謎解きにのめり込み、謎解きがいつしか仕事になった。名門・麻布学園から東京大学に進学し、起業。メディアでも活躍を見せている。
そんな松丸氏は、子どもを持つ親から教育に関しての相談を受けることも多い。
だが、親たちが使う「地頭」という言葉に、強い違和感を感じているようで──?(全5回)
松丸亮吾(まつまる・りょうご)/謎解きクリエイター
1995年、千葉県生まれ。東京大学入学後、同大学の「謎解き制作集団」の代表としてイベント、放送、ゲームなど数々のコンテンツを制作。現在はRIDDLER株式会社の代表取締役として謎解きコンテンツ開発するほか、メディア出演や書籍出版なども多数。
INDEX
  • 「地頭」はいくらでも鍛えられる
  • 暗記力ではなく「ひらめき」が大事

「地頭」はいくらでも鍛えられる

かつての教育では教えられたことのなかから、最適な答えを引っ張り出してくる力が重要視されていました。
上司に言われたことを忠実にこなせる人、求められた要求にそのまま応えられる人が必要だった時代もあった。
だけど、すでに答えがあるものについては、ネットで検索すれば、あっという間に答えが出る時代になりました。
そして、機械的な作業は、技術の発展によって、人の手がどんどん必要なくなりました。最近では人工知能がものすごい勢いで進化しています。
それでもなお求められ続けるのは、「クリエイティブ職」です。