2023/5/13
【なぜ】大手企業が続々導入する「小説ワークショップ」の正体
「もしも、空を飛べたら?」「もしも、お菓子の家があったら?」「もしも、飼っているペットが喋りだしたら?」
子どものころは、誰しも一度はそんな空想をしたことがあるのではないだろうか。
だが、大人になるにつれ、次第に「空想=現実には役立たないもの、意味のないもの」と言われることが増え、少しネガティブに捉えられる向きも少なくない。
そんな風潮に対し、「空想や妄想にこそ、世界を変える新しい商品やサービスのアイデアが眠っている」と強調するのが、注目の現代ショートショート作家の田丸雅智氏だ。
同氏は今年3月にビジネスパーソン向けの書籍『ビジネスと空想』(クロスメディア・パブリッシング)を上梓し、空想を起点としたアイデアづくりの具体論を解説。
これは、作者が大手を中心にさまざまな企業向けに提供している「ショートショートの創作ワークショップ」の内容がベースになっている。
果たして、空想は具体的にどうビジネスに役立つのか。どうすれば空想する力は鍛えられるのか。田丸氏に投げかけた。
INDEX
- イノベーションの種は誰もが持っている
- 誰でもスラスラ小説が書ける秘密
- 日本人は「空想ネイティブ」だ
- 実は、読書も国語も作文も苦手でした
イノベーションの種は誰もが持っている
── 本書のタイトルは、『ビジネスと空想』です。作家である田丸さんが、今回ビジネスパーソン向けに書籍を出されたのはなぜですか?
田丸 イノベーションのヒントは、個人の空想や妄想に眠っている。そして、それらは一握りの天才やクリエイターに限らず、誰にでも生み出すことができる──。
このことを、ビジネスパーソンの皆さんにまずお伝えしたかったからです。
ビジネスの場面では、新しい商品やサービスを考えたり、今までになかった機能やアイデアを求められたりといったことが多々あるかと思います。
ですが、新しく何かを考え出すのはとても難しいもの。常識を打ち破る画期的なアイデアなんて、そう簡単に浮かんでくるものではない、と思われる方も多いでしょう。
その点、僕は、アイデアは誰でも生み出すことができると考えています。
もう少し言うと、一人一人が抱く空想や妄想の中にこそ、驚くようなアイデアが眠っていると確信しています。
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