知っています?決算資料でここまでビジュアル理解できる
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かつて決算シーズンは、ダイエットシーズン。なぜなら、各社の会見をはしごするために大手町、茅場町、汐留、再び大手町を駆けずり回っていたからです。結果、自然と体重が落ちました。
今では、自宅のパソコンからさまざまな企業の会見に参加できます。もっとも聖徳太子ではないので、二つの会見を聞き分けられません。よって、別の会見は別の部屋でレコーダー録音しておき、後で聞くこともしてきました。
そして今、会見がユーチューブにアップされているので、当日聴けなかった会見は、それこそランニング中や、スーパーへの買い物移動中に聴ける時代です。
私自身は、決算説明会に参加してみて、「限界利益率」から、化学業界などで使う「フォーミュラー」(原材料価格に合わせて自動で製品に転嫁できる便利な仕組み)まで、決算会見でいろいろと学びました。
知らないことを恥と思うのではなく、新しい世界への扉と考えると、とても学びになります。それが今、誰でも参加できます。
私自身ですら、こうした時代にあって、これまでほとんど取材しなかった業界に対して、決算説明資料を読み、決算会見の音声・動画を聞くことで、瞬く間にキャッチアップできるという恩恵を受けています。
決算の民主化を生かせば、多くの人が学びの機会を得るでしょう。
ちなみにおすすめとして、もし所属する企業が上場していたら、自社の決算会見を視聴することです。自社内とは違った風景が見えます。コメント3つ。
❶決算資料の種類
―決算短信
証券取引所の要請に基づくもの。
(実は)法律的な縛りはない。
(実は)速報値という位置付けであり、確定情報ではない。
―決算説明資料
通常、決算短信発表と同時に公表されるもの。
(記事の通り)各社の自由演技資料。
どう見せるかが肝。
※ここ10-15年くらいで各社の見せ方は随分と変わりました。
良い意味でデザインが洗練されてきたというか。
昔は字ばかりでゴチャゴチャだった(個人的な印象)。
―有価証券報告書
金融商品取引法に基づくもの。
確定情報。
※これ間違えると大変。
❷分析
分析の基本は「比較」。
その比較も「推移の比較」と「他社との比較」。
「推移の比較」は、各社の動向(定性的な情報、ニュースとか)や外部要因(経済要因とか)と、財務数値の変化を紐付けて見ることにより、戦略の方向性とその結果や課題などをあぶり出す。
他社との比較は強み・弱み、戦略・戦術の違いなどをあぶり出す(推移を含めてだが)。又、業界を超えた比較も価値あり。
❸キャッシュフロー
キャッシュフロー計算書だけを見ても(ふつうは)多い!少ない!黒字!赤字!しか分からない。なぜそうなったのかを見るためには、バランスシートと損益計算書との組み合わせが必要。それをやって初めて良し悪しが判断できる(❷の比較することが前提)
だから、キャッシュフロー“を”チェックする事が重要ではなく、キャッシュフロー“も” チェックする事が重要である。決算説明資料は「自由演技」なるほどなー。どちらかというと、技術点を除いた表現力だけの勝負にも感じますが。。。
まあでも両方見ると印象が全然変わりますよね。短信では減益なのに、決算説明書では全面ポジティブだったり。そういう時は違和感の原因を探します。
もうちょっというと、決算説明書はKPIをいじっちゃえばなんとでも言えます。