石川県能登地方で震度6強の地震 土砂災害にも注意を
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14:55、2回目の緊急地震速報が出たようです。地震は何度も強い揺れが襲うことがあります。1度強い揺れのあった地域の方は、再び襲う同じくらいの強さの地震に警戒してください。
GWで慣れない地域にいる方もいると思います。情報は信頼できる情報源から入手し、落ち着いて身の安全を第一に行動してください。
2016年の熊本地震以降、最初の地震と「同程度の地震」への注意を呼びかけることが基本とされています。熊本地震では、2回の震度7の地震を観測し、マグニチュードで言うと、2回目の地震のほうが大きく、「余震」の概念が変わったのが熊本地震でした。
今回の能登の地震でも、揺れが大きかった地域では、警戒が必要です。
なお、東北大学災害科学国際研究所の遠田晋次教授が能登半島付近の群発地震に関してさらに詳しいコメントをしていたので、そちらへのリンクも貼らせていただきます。https://news.yahoo.co.jp/profile/commentator/todashinji/comments/16832669199023.bd2c.00048 (緊急時のため他社リンクご容赦…)
こちらによると、能登半島は群発地震が続いていて、昨年末にはやや活動が鈍ったようにも見えたが、今年になって再度活動が活発化しているそうです。一連の群発地震の中で最大の規模で、今後も同程度もしくはこれ以上の地震が起こる恐れがあるとのこと。能登半島の先端部では2020年の12月以来、特に2021年9月にM5.1、最大震度5弱の地震が発生した前後からコンスタントな地震活動が続いています。
これまでの最大規模の地震は2022年6月19日のM5.4、最大震度6弱というものでしたが、今回の地震はそれを上回る規模の地震となりました。今回は速報段階ですがM6.3で、Mが1増えるとそのエネルギーは32倍違いますから、今までの地震活動の中では一つ桁が大きい規模の強い地震となりました。
2022年6月19日の地震の際には、翌日の20日にM5.0、最大震度5強の地震が発生しており、今回もM5~6近い規模の地震が再び発生する可能性があり、今後の防災対応についてもその点について注意が必要です。
この能登半島における地震活動については、いまだはっきりしたものはつかめていませんが、地震学者の中で多い意見は能登半島の地殻内部における水の挙動が関連しているのではないかというものです。水がどこから来たのかについては、沈み込む太平洋プレートがまず供給源として疑われますが、その場合上部マントルで発生するはずのマグマ、またそれに伴う火山活動が確認されないのが腑に落ちない点となります。もう一つ考えられるのは断層に伴って海水が地殻内部に移動したというものです。能登半島は日本海の拡大以来、隆起と沈降を繰り返してきた地形であり、本来であれば日本海に沈んでしまうはずの能登半島が現在でも半島として残っているのは、300万年前にフィリピン海プレートの沈み込む向きが変わって以来、隆起が続いているからです。能登半島で非火山性の温泉がみられるのも、断層に沿ってやってきた海水が地熱で温められて湧いたものという見方もでき、火山を伴わない群発地震になっている現状についても割と説明できる状態です。
群発地震が落ち着くには5年程度時間がかかる場合もあります。今回の地震活動ももう数年続いてしまうかもしれません。効果的な地震対策が進むことを期待します。最近数年間、何度も震度5クラスが発生していた震源ですので、震源地近くの地域ではある程度は警戒されていたのではないでしょうか。それでも今回は格段に規模が大きいためかなり心配です。発生時、関西地方にいましたが、それほど揺れていません。一方では局地でない限りは大きな被害はなさそうにも感じました。