(ブルームバーグ): 米マイクロソフトは、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が人工知能(AI)プロセッサーの分野へ進出するのに協力している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

両社は協力し、グラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)と呼ばれるAI対応チップの市場で圧倒的優位に立つエヌビディアに対抗するという。

非公開情報であることを理由に匿名で述べた関係者によれば、マイクロソフトはAMDにエンジニアリング資源などの支援を提供しており、「Athena」とのコードネームで呼ばれる自社の独自AI向けプロセッサーの開発に共同で取り組んでいる。

マイクロソフトの広報担当、フランク・ショー氏はAMDのAthenaへの関与を否定。「AMDは素晴らしいパートナーだ。しかしAthenaには関わっていない」と述べた。AMDの担当者はコメントを控えた。

4日の米株式市場でAMDは6.1%高で終了。マイクロソフトは0.3%高。エヌビディアは0.9%安。

「Athena」プロジェクトには数百人が参加しており、マイクロソフトは自社チップの取り組みにこれまで約20億ドル(約2700億円)を費やしてきたと、関係者の1人が語った。

原題:Microsoft Working With AMD on Expansion Into AI Processors (2)、Microsoft Is Supporting AMD’s Expansion Into AI Chips (Correct)(抜粋)

 

(マイクロソフト広報担当者のコメントや株価動向を追加します。更新前の記事でデックヘッドラインと第2段落の資金への言及を削除して訂正済みです)

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