パウエル米ＦＲＢ議長の会見要旨

コメント

注目のコメント

• 井上 哲也

  野村総合研究所 金融デジタルビジネスリサーチ部　シニア研究員

  ・2023年05月04日

  既に配信したレポートでも触れましたが、パウエル議長は、声明文の修正を通じて利上げ停止の可能性を示唆しつつも、利上げ後の政策金利が物価目標の達成のために十分引き締め的かどうか不確実と説明したり、当面の利下げは不適切と示唆したりすることで、今後の政策運営に最大限の柔軟性を確保する意図を上手く実現したように感じます。
  
  一方で、一連の銀行破綻に関して、金融安定の面は一区切りついたとして楽観視しつつ、今後は信用収縮に伴う実体経済への影響に焦点を当てる考えを示した点はやや気になりました。不安心理の抑制が目的であった可能性もありますが、預金を含む資金フローの変化が金融システムに与える影響などについては、なお注意する必要があるように思います。
• 陳 言

  日本企業（中国）研究院 執行院長

  ・2023年05月04日

  注目すべきはアメリカのインフレ、金利高がこれで改善されるかですが、明快の回答はなかったと思います。
  これではアメリカはさらなる金融危機に陥っていくのではないかと思います。
• 金子 修

  大学非常勤講師、銀行系シンクタンク エコノミスト

  ・2023年05月04日

  市場の事前予想通りの利上げのはずなのに、米株安、円高ドル安が進行した。市場関係者の公式的な予想は建前で、市場内部では今回、利上げ取りやめを予想していた向きが多かったことがうかがえる。