2023/5/5

【ルポ】多様な選択肢を探して。オーストラリア・親子留学記

金谷 亜美
NewsPicks for Kids編集長/NewsPicks Studios
NewsPicksが昨年8月に創刊した、まったく新しい子ども向け新聞「NewsPicks for Kids」。
今の子どもたちが社会で活躍するようになる2040年ごろには、多様な他者と対話・協調したり、新しい問いを立てて解決したりする力が、ますます必要になると予想されます。
そのために必要な「ミライの学び」とは何か？　私たち大人は、自分たちが受けてきた「過去の学びの常識」を、いかにアップデートしていけばいいのか？
本連載「Next Edu」では、小学生を筆頭に3児の親である編集長が月一回、さまざまな有識者の方々に話を伺いながら、教育の未来を探求しています。
今回は番外編として、3月下旬に筆者が自身の子どもと体験してきた2週間の「親子短期留学」について、語学学校の内容や子どもの変化、気になる費用まで、詳しくレポートします。
INDEX
  • コロナ明け、注目増す「親子留学」
  • 検討編：中学受験する？ しない？
  • 準備編：親子留学「2つのポイント」
  • 本番編：語学学校の春期キャンプへ
  • 授業編：英語を学ぶ、だけじゃない
  • 親の過ごし方編：「時差」を有効活用
  • 費用編：親子留学、2週間でいくら？
  • おわりに

コロナ明け、注目増す「親子留学」

2022年10月、新型コロナウイルスの感染状況が世界的に改善してきたことを受け、外務省はすべての国に対し、日本からの渡航自粛の要請を撤廃しました。
各国でも入国規制が徐々に解除され、海外との人の往来が活発になりましたが、これはビジネス・観光だけにとどまりません。急増しているのが、親子での短期海外留学を検討する人たちです。
（写真：winhorse / iStock）
世界の子育て・教育や親子留学情報を発信しているサイト「Glolea！［グローリア］」編集長の内海裕子さんによれば、親子短期留学に関する問い合わせはコロナ禍でも途絶えることがなかったものの、2023年初頭を皮切りに殺到していると言います。