この連載について
この記事の著者 / 編集者
関連する企業
業績



新規登録またはログインすると
チャートを見ることができます
新規登録する
ログインはこちら
ヤフー株式会社(英称:Yahoo Japan Corporation)は、日本の企業。ソフトバンクグループの連結子会社。 ウィキペディア
時価総額
3.15 兆円
業績



新規登録またはログインすると
チャートを見ることができます
新規登録する
ログインはこちら
この連載の記事一覧

【リアル】ミサイル連発の陰で飢える、北朝鮮の人々
NewsPicks編集部 145Picks

【徹底解説】日本は、北朝鮮のミサイルを撃ち落とせるのか?
NewsPicks編集部 195Picks

【維新・馬場伸幸】「自民よりマシ」で目指す政権交代
NewsPicks編集部 147Picks

【図解】勢力急拡大。「日本維新の会」とは何者か
NewsPicks編集部 374Picks

【岐路】福島第1原発事故から12年、原子力「推進」へ
NewsPicks編集部 156Picks

【国会審議中】GX推進法案は「石炭延命法案」だった
NewsPicks編集部 396Picks

【青野慶久】経営者だって政治にモノ申したい
NewsPicks編集部 176Picks

【直撃】私が「中国人口は12.8億人」と推計した理由
NewsPicks編集部 276Picks

【直言】若者政策が軽視される国に「未来はない」
NewsPicks編集部 239Picks

【驚愕】プーチンの私兵軍団「ワグネル」とは何者か
NewsPicks編集部 343Picks
NewsPicks編集長泉秀一さんとの対話は非常に面白かったです。記事の中では触れられていませんが、成功するメディアのもうひとつの条件に「編集者が優位なメディアであること」があげられると思います。
アメリカの新聞が強いのはそこにあります。話題になったニューヨーク・タイムズのセクハラ報道を描いた映画『SHE SAID』(原作は『その名を暴け』)でも注目すべきは二人の女性の記者ではなく、編集局長のディーン・バケットであり、局次長のレベッカ・コルベットなのです。
実は、タイムズの二人の女性記者がやったワッサースタインのセクハラの告発の一連の記事は、2017年に、タイムズが年間を通しておこなったは三つのセクハラ調査報道のひとつにすぎない。他にもFOXニュースのアンカー、ビル・オライリーのセクハラ(調査期間8カ月)。1300万ドルが口止めのために女性たちに支払われたことを暴露。次がシリコンバレーの複数のベンチャーキャピタリストのセクハラ(調査期間1カ月)について報道しこの報道をたんに有料版で報道するだけでなく、SNS等を使って積極的に拡散させ、読者にペイウォールを超えさせたわけです。そうした取材体制にリソースをつぎこみ、これを指揮したのは、バケットとコルベットということになります。
泉さんは「記者ひとりひとりのアングル」ということをおっしゃっていましたが、プラットフォーマーとしてうけている記事とはまったく違う発想のコンテンツを出すためには、とても必要なことだと思いました。しかし、それをなし遂げるためには、日本の新聞社でやってきたような、専門家にわっと各社聞いて出すというような思考方法を壊してくれる編集者が必要なんです。それがとても難しいんですけどね。でもそれができないと、生き残っていけないわけです。
原因は、間違いなくインターネットです。
新聞社というものは、世界中で何千社と廃業しています。テレビ関連の会社の多くもそう長くは続かないでしょう。Netflixなどと提携すれば別ですが。
日本の新聞会社は、軒並没落していますが、あとは不動産収益次第でしょう。
日経も、好調といっても横ばいです。
収益が毎年数十%伸びているメディア、というのは、サブスクリプション契約者が数百万人単位でいて、それに伴って広告収入も多い会社です。報道専業だと、Financial Timesとかですね。
Viceの例でもわかるように、すぐれた調査報道をすれば収益も上がる、といったことは起きません。
日本だと、Zホールディングス傘下のLINEやヤフーの独り勝ち、ということになります。
Zホールディングスの事業は、PayPayなどもそうですが、LINEなども独占禁止法違反といえばそうでしょうが、これは米国のマイクロソフトやフェイスブックなどにもついて回ってきた問題で、今までのところはうまくすり抜けています。
結論は、新聞社もNewsPicksも、「何に力を入れるのか(入れないのか)取捨選択が必要」ということです。言うは易し行うは難しですが、とても考えさせられるお話でした。
しかし、広告のことを考えると、地方のローカルエリアの記事がヤフーにキュレーションされてPVがグンと上がっても、同時に地元のお店に集客が集まったことはありません。
AIの登場で検索の在り方も変わるので、PV=正解ではなくなってしまいます。
そういった視点でも面白い記事でした。
今後ますます、自分でしかできないこと、そのメディアでなければできないことをとことん考えていく必要があるーーとの下山さんのアドバイス。しかと受け止め、コンテンツとキュレーション、コミュニティの価値を益々高めて行きたいと思います。
ネットが普及し、人々が日々咀嚼する情報量は爆発的に増えた。情報は無形だが、昔は紙や電波という資源に頼って幅広く伝播していた。その拘束条件から解き放たれ、まさに「情報化時代」なのだが、情報を業としているメディアは没落。
伝統的なメディアは、事実を幅広く報じること、それらの情報や情報を得てくるネットワークを活用して、意見を紙面だけでなく権力者たちに伝える役割を持っていた。しかし、それゆえにスノッビーになりすぎた側面もあったと思っている。
物理性から解き放たれたゆえに、情報は無限増殖する。
ただ、共感はタチが悪い。特に共感していないことに排他的になると、極論になり、また人々をその方向に突き動かす。SNSのエコーチェンバーのリスクそのもの。
そのなかで記事に出ているプラットフォーマーを規制すべきかという論点での、ティム・ウーの論文への言及は興味深い。
LLMの議論も関わるが、人間は一貫性があるものを欲するが、LLMは一貫していないものを学習させ、確率論を活用する。でも世の中は、そもそも一貫するようなキレイな世界でもない。そんな現実で生きるには、多様な情報(事実・意見)に触れることは、個人的には重要だと思う。これは確率の世界ではなく、人間の脳が極めて効率的な領域。
深く刺さり一部の人を突き動かすメディアも否定しないし、その一部の人の衝動が社会を変えることもあろう。でも、個人的には、幅広い人が興味関心をもち、自分に関連付けられる世界の方が好き。
一義的な「メディアと読者」といった関係性ではない、寛容な多様性がある場の重要度は増していると思う。NPについて伸び悩んでいる現実はある一方で、下記の動画などで触れられている最近の方向性は個人的には賛同するところ。
2050年のメディアの文庫版も読んでみよう。
【実践】NewsPicksの「デザイン」をプロと一緒に考えてみた
https://newspicks.com/news/8415816
【プロが提案】新デザインで、NewsPicksを「エモくする」
https://newspicks.com/news/8415828
動画戦国時代!ビジネスメディアの覇権を握るのは?
https://newspicks.com/movie-series/10?movieId=2577