【3分解説】アメリカの金利上昇は「最後」となるか
アメリカの中央銀行に当たるFRB(米連邦準備制度理事会)は、5月2〜3日に金融政策を決定するFOMC(連邦公開市場委員会)を開き、政策金利の0.25%引き上げ(利上げ)を決めました。
日本時間で今日午前3時半に行われたパウエルFRB議長の会見内容も合わせて、コンパクトに解説します。
- 政策金利は「ついに5%台」
- 「最後の利上げ」となるか
- 「銀行システムは健全」を強調
- 景気後退リスクは続く
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私見では英国が先行指標と観ており、一旦は停止出来たとしてもコアCPIが下がり切らす再び上昇し、追加利上げ可能性も(年内利下げは失業率が急騰しない限り無い)と観てます。
昨夜は取引開始前に4月のADP雇用統計が発表され、雇用者数は予想2倍と9カ月ぶりの大幅な増加となり、景気が冷え込む中でも労働市場が底堅く推移していることを示しています。
今週末の米雇用統計もCPI同様に非常に重要。
〜それにしても毎度ながら当記事インフォグラフィックス素晴らしいですね(他記事や動画解説より解り易くタイヘンでしょうが頑張って続けてください)
大事なポイントは、地銀の破綻による貸し渋りや貸し剥がしが、どの程度景気とインフレを抑制するかが分からない点にあると思います。ファーストリパブリック破綻の前は、SVB破綻で0.25%の利上げ2-3回分だと見られていました。しかし、もしかしたら4-5回分になる可能性もあります。この見極めたいが今後を分けることになると思います。
いよいよ今回が「最後の利上げ(↑)」になるかもしれません──が、さすがにパウエルFRB議長は明言しない会見でした。会見では、利下げ(↓)については時期尚早と牽制しつつも、次は金利据え置き(→)の可能性もあるけど、利上げ(↑)の可能性も消えたわけでないとのこと。つまり、6月のFOMCまでに
・そのまま:据え置き(→)
・上に行く:利上げ(↑)
・下に行く:利下げ(↓)
という3つの選択肢(矢印)があって、出てくる経済データ次第で、矢印が3つの方向で揺れる可能性があるということで、データ次第でマーケットも荒れそうです。
*ご参考:速報記事の議論はこちら
https://newspicks.com/news/8411504
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