2023/5/4

【3分解説】アメリカの金利上昇は「最後」となるか

NewsPicks 副編集長
 日本経済にも大きく影響するアメリカの金利動向が難しい局面を迎えています。

アメリカの中央銀行に当たるFRB(米連邦準備制度理事会)は、5月2〜3日に金融政策を決定するFOMC(連邦公開市場委員会)を開き、政策金利の0.25%引き上げ(利上げ)を決めました。

日本時間で今日午前3時半に行われたパウエルFRB議長の会見内容も合わせて、コンパクトに解説します。

INDEX
  • 政策金利は「ついに5%台」
  • 「最後の利上げ」となるか
  • 「銀行システムは健全」を強調
  • 景気後退リスクは続く

政策金利は「ついに5%台」

今回FRBが決めたのは「0.25%の利上げ」で、マーケットの事前予想通りの結果だった。
これによって、FRBが誘導する政策金利の目標は「4.50〜4.75%」の水準から「5.00〜5.25%」となり、ついに5%台に達した(📊下のグラフ)。