JPモルガン、異例のファースト・リパブリック…(写真=ロイター) - 日本経済新聞
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FRCについて、改めてディールの内容を自分のメモのためにも見ていく。
下記がJPMの発表資料。
https://bit.ly/3LM9yN4
①JPMは106億ドルをFDICに支払う
②1730億ドルのローン(同社のローンのうち企業向けを除いたもの)を1500億ドルで、また300億ドルの証券を引き受ける
③ローンについて、モノによって保証期間は違うが、80%までのロスをFDICが負担
④JPMも参加した300億ドルの融資について、JPMが同行以外の250億ドル分を返済
⑤FDICが5年固定金利で500億ドルの融資を提供
先日のUBSのCredit Suiiseの買収に近い印象。金融システムが継続するために、かなりの良いディールをもぎ取った。
ローンで損失が今後出ても大部分は回避できるし、現在逆イールドになっているが金利が低下すればその価値は上がる(そしてそれをディスカウントで買っている)。
記事にあるBear Stearnsでの一件は、ダイモン氏はじめ、多くの金融機関に影響を与えてきた。その意味で、当局等がかなり譲歩しないことには、進められないという状況があったように思う。
そして規模なども含めて、既存株主を多少なりとも救える時価での買収(とはいっても極めて低い時価)はできず、週末のパニックにならないタイミングで、破綻と買収のパッケージ、そして買収条件はかなり保護が効いているものにならざるをえなかったというのが現実だと思う。なかでも一番規模が大きいJPM以外であれば金融機関の巨大化を防ぐという意味ではよかったのだろうが、現実としてはJPMしかいなかった。
ファーストR、JPモルガンにとって数十年で最良の買収か-ボーブ氏
https://newspicks.com/news/8408283
規制当局の文脈はSVBでPickしたので下記も併せて。
https://newspicks.com/news/8212529JPモルガンにとっては、いい買収案件となった。
「JPモルガンはFRCの預金920億ドル(約12兆6500億円)と融資債権1730億ドル、有価証券300億ドルの引き受け、対価として106億ドルをFDICに支払う。」