【大問題】なぜ最近、若者による「強盗」が多発しているのか?
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組織犯罪の増減は、
① 得られる金の大きさ
② 組織犯罪を犯すことのリスク
という2つの要因で推移します。
① 得られる金の大きさ、というのは相対的なもので、例えば1日100円で生活している人間には100万円は30年分の生活費という大金で、人を殺してでも得るべき金額、と見えるかもしれません。
つまり、貧困が広がると組織犯罪は増えます。
② リスクの大きさ、は、いくつかの副次的要因から成り
A. 警察に捕まるリスクと裁判で有罪になった時の刑の重さ、
それに加えて、
B.犯罪組織に属することによる負担(ノルマや規則など)
C.表社会で正業に就く機会を失うことによる損失
などがあります。
A.警察や裁判が機能しない(ワイロなどで買収できたりする)、B.上納金なども厳しくなく上役の面倒見もいい、C.どうせ正社員になって月給をもらうことなど無理、といった副次的要因が重なると、②リスクの大きさ、は、犯罪を抑止できるほど大きなものではなくなります。
日本では、1970年代~2010年代くらいは、①得られる金の大きさ、も、さほどではなく、②リスクの大きさ、は非常に大きいものでした。そのため、組織犯罪は世界のほとんどの国と比べて少なかったです。
もちろん、組織犯罪は無かったわけではなく、暴力団に集約されていました。賭博はパチンコ、競馬、競艇などに集約されていました。
暴力団というのは、~組~代目、というような代表が看板のかかった事務所にいて、警察がアポイントメントを取ればいつでも会うことができました。
これは明らかに警察が組織犯罪を集約して統御するための方法で、暴力団に属して組織犯罪を行った場合の②リスクの大きさ、も、警察と調整されていました。
そして、暴力団以外が組織犯罪を行った場合の②リスクの大きさ、は、非常に大きく設定され、暴力団以外の組織犯罪が発生しにくくなっていました。
現在は、この方法は使われていません。
現在の日本では、①得られる金の大きさ、に引き付けられる貧困層は相対的に増え、②C.表社会で正社員になる機会は減っています。
組織犯罪に関わる人間が全て貧困層という訳ではなく、リスクを犯す手駒に使われうる層が増えた、ということです。
①得られる金が100億円なら、そういう層を組織犯罪に使う、という層もいます(「ルフィ」一味だと「侵入窃盗」)。裏社会や社会の裏側を、独自の取材で斬るゴンザレス。恐るべし!
こちらも是非ご覧ください。↓
https://social.hassyadai.com/consumer-edu初めて知りました!YouTube見てみたいと思いました。
私は学生時代ブラジルのリオデジャネイロのスラムで暮らしたり貧困の子ども向けの教育NGOでインターンをしていたのですが、やはり貧困循環の回避は教育だと思います。日本も全く他人事ではないです。
そして最後に教育論が響いたので引用です
>人間を分けるものは、やはり教育の有無です。教育を受けることによって何が変わるかというと、「今ここにないものがどうなるのか、どうするのか」という想像力が鍛えられて、かつ計画性が身についてくる。
いろいろな国で取材していても、皆が口を揃えて「教育が大事」と言います。それは「今ここにないものを得るために、努力する」ことをわからせるからでしょう。いま日本社会で、それができる人とできない人の差が出始めているのかなと。