G7外相を酔わせた「酒」が狙う米国上陸
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日本酒は「クセがあり、度数が高いお酒」というイメージから、正直今まで飲まず嫌いしていました。
しかし先日、祖父に勧められて、たまたま獺祭を飲んでみるととても飲みやすく、どハマりすることに。作っている企業を調べてみたいと思い、この企画につながりました。
実は現在、海外では日本酒愛好家が急増中。先日、ニューヨークで行われたオークションでは、その年1番の山田錦で作られた獺祭が、115万円で落札されました。「Sake」の認知度は確実に高まりつつあります。
国内では需要が縮小傾向のなか、旭酒造のようによりグローバルな市場に飛び込んでいく、「日本酒グローバル化2.0」の動きは、今後もますます見られそうです。先日、日本から輸出してしる食品の一位は?という問いで答えはウイスキーだったんですが、記事によると日本酒も爆伸びしているようでウイスキーと比べたくなりましたが、こちらの記事のグラフを見るとほぼ同じくらいの規模感で伸びてるんですね
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20221005-OYT1T50103/
気鋭の酒蔵さんに獺祭について話を聞いた際には「ブランディングがうまい」みたいな答えなのかと思ったら、徹底した数値管理であれだけの量の吟醸を作れるのはすごい、日本酒の値段のイメージを引き上げてくれたので感謝してる、と同業にもリスペクトされていてすごいと思ったことがありました記事の主旨からは離れますが、豆知識。
「獺祭」は正岡子規の号「獺祭書屋主人」にちなんでいますが、その号もまた、晩唐の詩人李商隠が「獺祭魚」と号したことに由来します。
李商隠は詩文を作る際に多数の書籍を並べて参照したので、それを獺が魚を祭る様子に自らなぞらえたそうです。子規も多くの書籍を並べて推敲したのでしょう。
そもそも獺が魚を祭るとは、どのようなことなのでしょうか。
「夏小正」という時令文献(季節ごとの自然現象や行事、政令を述べた文献)に、初春の現象として「獺祭魚(獺が魚を祭る)」が挙げられ、「祭也者、得多也。善其祭而後食之(祭るというのは、多く獲れるからである。獲った魚を祭ってから食べることを褒めるのだ)」と説明されています。春先に水が暖かくなって魚が獲りやすくなることを示しつつ、お行儀よく魚を祭るお利口さんなカワウソを褒める表現のようです。
その後、『礼記』令礼篇などの後世の時令文献にも引き続き、「獺祭魚」は初春に見られる野生動物の行動として挙げられ、そこから「獺祭」は七十二候(一太陽年を72分割した区切り)の一つにもなっています。
『礼記』月令篇は約2200年ほど前の成立、「夏小正」はそれよりも更に数百年以上前の成立とされています(「夏小正」に記載されている天文現象はB.C.1000頃のものだという研究もあります)。
最新技術を駆使した日本酒ではありますが、名前の由来はずいぶん古いのです。