3Dプリンターで作った組織を移植 患者3人の知覚神経が回復 京都大学病院が治験
コメント
注目のコメント
バイオ3Dプリンターの存在は知っていましたが、現時点での実用性は把握出来ていませんでした。培養した細胞を3D構造にする様に配置するのが3Dプリンターで、皮膚や角膜などの薄い臓器だけではなく、肝臓といった立体的な臓器にも挑戦されています。
現時点では、どちらかというと薄い構造物の方が得意な領域であり、皮膚や角膜などに応用されています。立体構造での問題点は、癌化した細胞を見つける事が困難な点だと言われています。
あらゆる臓器は構造上機能を発揮できなくなると、医学的には体外機能で補うという方法が行われてきました。腎不全であれば透析ですし、心肺機能であればECMOといった具合です。
新たな選択を作るために日々研究が進められております。その一端がこの記事で報告され、3人の方の健康を改善させる事が出来ました。今後の発展が楽しみです。再生医療とは、iPS細胞等の万能細胞に特定の条件や刺激を与えて目的の細胞や臓器に分化させ、それを人体に移植するタイプの治療だとこれまで理解していました。記事の方法はそれとは異なり、微細な組み立てができる3Dプリンターに細胞自体を搭載し、立体的に組織を組み立てるという手順によるようです。
この組織を埋め込んだ部分に神経の再生がされやすい可能性があることが記事から確認できます。今回作られた「組織」は、写真の形状を見る限り、人工的につくった神経を保護する組織のようです。今後も様々なアプローチによる治療の進歩を期待しています。7〜8年位前に、高分子で立体形成した臓器に培養細胞を移植出来ないかと、生科学の方とお話しした事があります。
本工程が実用化されれば、多くの方々にとって救いとなりますね。
是非、頑張って頂きたい件です!