2023/4/28

新コミュニティ・スタンダードを発表します

NewsPicks編集長
こんにちは、NewsPicksのCCO(コミュニティ担当執行役員)を務めております、佐藤留美です。いつもNewsPicksをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび、2017年1月に策定した「コミュニティ・スタンダード」をアップデートいたしましたのでご報告いたします。
今年3〜4月、本件についてご意見を伺う会にご参加いただいた皆さまには深くお礼申し上げます。頂戴したご意見も踏まえて、新コミュニティ・スタンダードを策定いたしました。
NewsPicksは、ユーザーの皆さまの「いいね」や「PICK」、コメントなどの参加(アクティビティ)があってこそ、成立するサービスです。それらは、書き手の創作意欲につながり、ユーザー同士の知見の共有や好奇心を生み出す源泉となります。
つまり、NewsPicksは、皆さまの参加によって育つ「みんなの経済メディア」です。
だからこそNewsPicksは、10年前のサービス開始以来、ユーザーの皆さまをあえて「ピッカー(ニュースをPICKしたりいいねしたり、コメントなどをしてくれる人)」とお呼びしてきました。
私たちはこれからも、ピッカーの皆さまに積極的に、プラットフォームに参加していただきたい──。
そんな思いを込めて、これからもユーザー(読者・視聴者)の皆さまを「ピッカー」とお呼びさせていただきます。
ピッカーの皆さまが、メディアに参加し、育ててくださるからこそ、我々は「ソーシャル経済メディア」であることにこだわり続けます。
私たちは、知らず知らずのうちに、これまでの経験や習慣によりできた「無意識の思い込み」によるものの見方をしてしまいがちです。
しかし、自分が経験したことのない、あるいは自分の常識の枠外にある「新しい視点」との出会いは、自らの境界線を超え、自由な発想で考えるキッカケになります。
NewsPicksのコメント欄は、ニュースを解説してくれる専門家、あるいはその出来事に直面する当事者、はたまた、日常生活では出会えない視点にあふれています。
誰かの視点は、他の誰かにとって常に新しい──。
自分にはなかった「新しい視点」に出会うことで、自分の知らない何かを発見する。さらに、コメント欄で出会ったピッカー同士がリアルに出会うことで、想像もしなかった化学反応が起こり、新しい世界が生まれ、その活力はやがて「経済の未来」へとつながります。
私たちが送る何気ない毎日は、経済とつながっています。
エネルギー価格が上がると、物流価格が上昇し、食品の値段が高騰、物価高に伴い、最低賃金も上がる──といった具合に。
一方的に報じられるニュースを読むだけでは、このような関係性は見えてきません。
でも、あるニュースへの「なぜ」が、ピッカーのコメントを読むことで理解できたということは多々あります。そして、その答えを起点にまた別の問いが生まれます。
この問いと答えの循環が、多様なピッカーが参加するコメント欄を通じて生まれることで、複雑な世界のつながりを考え、時には問題提起を生むきっかけになります。
日々のニュースに対するあなたならではの知識や見方を「コメント」という形で共有することは、ご自身の思考の整理になるだけではなく、誰かにとって新しい発見や学びになります。
新しいことを学ぶことは、これからの社会のあり方や、自分の人生についてどう考えるべきかというきっかけを与えてくれます。
もっとも、自分の意見は、安心して意見が言える場でないと言いにくいものです。
そこでNewsPicksは、発信するピッカーを応援すべく、多様な意見や価値観を包括する場でありたいと考えます。
さらに、NewsPicksは勉強会や交流会などを増やし、ピッカー同士の「横のつながり」を強化してゆきます。
誰もが自然と集まり、対話を通じて「学び」が生まれる。それにより、日々の仕事や人生がより能動的になり楽しくなる──。
我々はそんな支援をしてゆきたいと考えます。
ピッカーの皆さまが共有してくれる意見や知識は、他のピッカーの発見や理解につながります。また、あなたが何気なく押した「いいね」が、コンテンツの作り手やコメントの書き手の創作意欲を駆り立て、さらなる好奇心や活力を育み、この記事は読んでおいたほうがいいと押してくれた「PICK」がフォロワーに届くことで、知の循環が促進されます。
あなたにとって、当たり前と感じる知識やものの見方が、別の業界や違う職種の誰かにとって、新しい発見や学びになることが多々あります。あなたならではの経験や価値観、アイデアや意見を、コメントという形で積極的に披露してください。それが誰かの気づきや発見につながります。
コメントは必ずしも専門的である必要はありません。応援、共感、問い、感想、レビュー、他記事の紹介、反論、当事者として言いたいこと、なども大歓迎です。あなたの問いかけが、他のピッカーのアイデアの源になることもあるのです。
ご自分の意見が、コンテンツの作り手の論調や、コメント欄での意見と異なることは多々あるでしょう。当事者として事実とは違うと思ったことや、建設的な批判は積極的に発信してください。でも、作り手やピッカーの個人攻撃や中傷、立場が違う人への決めつけや差別はやめましょう。相手を傷つけるだけではなく、権利を侵害することになりかねません。
間違っていると思うことに「NO」と言える勇気は、差別や理不尽をなくすきっかけにもなる重要なオピニオンです。でも、何かに対して批判する時は、決めつけで判断していないか、他者に対する優しさを失っていないか、自分なら受け入れられるかを考えてから行いましょう。その思いやりが、安心安全な言論空間を作ります。
NewsPicksのコメント欄は、参加者であるピッカーみんなのものです。そのみんなの利益より、ご自身の所属する宗教や政治団体、ビジネスへの特権など利益をもたらそうとする行為は、他のピッカーの不利益につながることもありますので、控えましょう。