(ブルームバーグ): 米金融監督当局は、ノンバンク企業の監視に活用するツールの強化を提案した。ノンバンクをシステム的に重要な機関として指定するのを困難にしていたトランプ前政権のガイダンスを変更することが含まれる。
イエレン米財務長官は21日、金融安定監視評議会(FSOC)の提案を発表。これはノンバンク企業の指定方法を変更するもの。
「2019年に出された既存のガイダンスは、指定プロセスの一部として不適切なハードルを生じさせていた」とイエレン氏は指摘。「こうした追加の措置は米金融規制改革法(ドッド・ フランク法)で義務付けられていない上、有益でも実行可能でもない。一部は金融危機がどのように始まり、どんな代償を強いるかなどについて、誤った見方に基づいている」と述べた。
さらに、そのような指定プロセスは完了するのに6年かかる可能性もあるとし、「非現実的な工程であり、手遅れになる前に金融安定への新たなリスクに対応するFSOCの行動を妨げる恐れがある」と同氏は続けた。
FSOC会合でのこうしたイエレン氏の発言は、連邦監督当局が大手ノンバンク企業をどの程度緊密に監視するのか、バイデン政権下で長らく予想されていた変化を示すものだ。
原題:US Weighs Tighter Oversight of Nonbanks Posing Systemic Risk (1)(抜粋)
(第3段落以降を追加し、更新します)
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