[17日 ロイター] - デザインソフト大手の米アドビは17日、映画やテレビ業界で使われている同社のビデオ編集ソフトに新たな人工知能(AI)機能を導入すると発表した。

ビデオ編集者は、このツールを使ってシステムに簡単な指示を出すだけで撮影動画の背景を昼間から日没に変更したり、BGMを生成したりすることができる。新機能はアドビが先月公開した画像生成AI「Firefly(ファイアフライ)」をベースにしている。

アドビの担当幹部は、ロイターとのインタビューで「ボタンを押すだけで映像の1000種類のバージョンを生成することができる」と述べた。

画像生成AIでは、マイクロソフトが支援するオープンAIと英スタビリティーAIのモデルが先行してきた。

一方、写真・映像販売の米ゲッティイメージズが同社の画像の著作権が侵害されたとしてスタビリティーAIを提訴するなど、法的問題が浮上している。

アドビは、ファイアフライで生成されたものが商業利用において安全な法的根拠を持つことを保証している。