2023/4/22

【批判殺到】ドイツの「脱原発」に怒る人たち

NewsPicks NY支局長
このコラムでは、毎週一つの「キーワード」を基に、世界のビジネス、テクノロジーの最前線を、その裏側のコンテキストとともにお伝えします。
INDEX
  • 日本とは異なる対立軸
  • グレタさんがドイツ批判する理由
  • ドイツの決断の本当の意味
  • 日本、原発問題の「答え」とは

日本とは異なる対立軸

ドイツの「脱原発」が完了した。
4月15日午後11時59分、ネッカーフェイム2号機、イザー2号機、エムスランドの原発3基が送電網から切り離され、それぞれ30年強にわたる役目を終えた。
この3基は、もともとは昨年12月に閉鎖予定だった。
だが、ロシアのウクライナ侵攻によるドイツのエネルギー供給不安のため、閉鎖が延期されていた。その過程では、ドイツ国内で原発維持を求める声が多数派になった世論調査もあったりしたが、2011年後の「脱原発」の方針を完遂した形だ。
そして、この決断は世界でかなりの議論を巻き起こしている。