2023/4/20

【AI画像】もはや「目に見えるものが真実」ではなくなった

NewsPicksでは週7日毎日、世界のトレンドを追うシリーズを配信しています。木曜日のテーマは「Next Big Thing 次のテクノロジー」です。
INDEX
  • フェイク画像が「現実」を浸食
  • AI生成画像の「弱点」
  • トランプ大統領が「脱獄」?
  • 「勝手にコピー」AIの脅威
  • 「著作権」は誰の手に?
  • 「透明性の高い」フェイク動画
  • AIから支払われる「勉強代」

フェイク画像が「現実」を浸食

もうずっと以前から、目で見たものが真実ではなくなっている。写真の歴史はほぼそのまま、写真のねつ造や改ざんの歴史でもある。
今では本物らしく見せるためのリアリティさえ求められていない。プロンプトを入力すればAI(人工知能)が写真を生成してくれる。専門家でも写真が「本物」かどうかを見分けるのに苦労することがある。あなたには見分けがつくだろうか?
AIの急激な台頭に有識者は警鐘を鳴らしている。人をだますのに使われるテクノロジーが、それを見分けるテクノロジーよりもはるかに急速な進化を遂げているからだ。
テック企業、研究者、ストックフォトサービス会社や報道機関は、なんとかしてその進化に追いついて、コンテンツの出どころや所有権に関する基準を設けようとしている。
(写真:imaginima/iStock/Getty Images)