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大日本印刷、シミックHD傘下の薬製造受託を買収

日本経済新聞
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    専修大学 商学部教授

    紙への印刷が先細る中、大日本印刷は多角化のターゲットとして、デジタルとヘルスケア全般に興味を持っていると思っていました。しかし他社CMO(Contract Manufacturing Organization)事業をベースに過半筆頭株主までとは意外です。

    CMOとは、医薬品製造受託機関を指し、治験薬・市販薬を含む医薬品の製造を製薬企業から受託する企業を指します。この業態を行うことにノウハウを有する企業の筆頭はジェネリック医薬品メーカーだと思います。

    医薬品の製造は安定性を最重要視するために必要とこの業界で「改善」するためには、当局の審査を受けなおす必要があります。製造手順変更、製造設備変更から原料の産地に至るまでおおむねすべてが対象で、融通が利かずコストダウンが難しい事業です。最近のジェネリックメーカーの「不正」では、製造ラインを共通化したり、原料を変えたりとの数々の「工夫」が発覚し、業務停止命令を受けた結果、事業が立ち行かなくなった企業が複数見られました。

    シミックは、医薬品企業のサポートを全般的に行う企業で、最初は臨床試験のサポートや営業部門サポートからスタートしました。おそらくですが、シミックにとって「製造受託」は他の事業とのシナジーが生まれにくいため見直したく、逆に大日本印刷側は医薬品関連事業のすべてに魅力を感じていたことから、両社の思惑が一致したのだと思います。

    薬品の包装などで産業の一翼を担ってきた大日本印刷の医薬品産業に対する役割はこれまで限定的で、大日本印刷がCMO事業を過度にコントロールすることは得策ではないと思います。大日本印刷としてはこれらもわかっていながら、「医薬品産業に入っていく足掛かりに」ということかもしれません。


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    帝国データバンク 情報統括部 情報編集課長

    大日本印刷に限らず、紙関連業界で社名から「製紙」「印刷」を外す動きが、将来的にさらに進みそうです


  • WithMetis 代表取締役 理学博士(物理学)

    シミックホールディングスは、もともとCROという医薬品産業において臨床開発の外注先として、製薬企業が臨床試験を行う際の様々な業務を請け負ってくれる会社でした。祖業は臨床試験のデータマネージメントで、そこから臨床試験の他の業務に広げ、さらに、医薬品の営業の代行や製造にまで広げてきています。その中の製造受託業について、大日本印刷が子会社化してきたというニュースです。日本の大企業が医薬品産業に進出してきています。これは注目すべき動きですね。
    願わくば、キャッシュを持っている日本の大企業には新薬の研究、開発まで手を伸ばしてきてほしいと思います。製造はもちろん大事でそこが品質を保ちつつ効率化されることは極めて重要と思います。しかし、それにも増して重要なのは、新薬を創出すればこれまで救えなかったか患者さんを救うことができ、また利益率が高いので企業経営や従業員の給与水準の向上とも調和を図ることができることだと思います。


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