[サンフランシスコ 7日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラが顧客のプライバシーを侵害しているとして、カリフォルニア州のテスラ車オーナーが7日に集団訴訟を提起した。

ロイターは6日、テスラ従業員のグループが2019─22年に顧客の車載カメラで記録された動画や画像を内部メッセージシステムを通じて内密に共有していたと報じた。

提訴したのは「モデルY」を所有するサンフランシスコ在住のヘンリー・イェ氏。同氏の代理人弁護士はロイターに宛てた声明文で「誰もがそうであるように、イェ氏はテスラのカメラが自身の家族のプライバシーを侵害するために使用できるということに憤っている」と訴えた。

テスラからは今のところコメントを得られていない。

ロイターは元従業員の話として、一部のテスラ従業員は顧客が洗濯をしていたり、本当に私的なことをしているのを見ることができたと報道。顧客の子どもを見ることもできたという。

訴状は「子どものプライバシーに対する親の関心は、社会が認める最も基本的な自由の利益の1つだ」と主張。損害賠償などを求めている。

*動画を付けて再送します。