2023/4/7

【直言】気鋭の人口学者が問う「日本の選択」

日本人はいつ目を覚ますのだろう──。
そう問いかけるのは、ロンドン大学の気鋭の人口学者、ポール・モーランド氏だ。
2019年出版の著書、「人口で語る世界史」では、人口学というレンズを通して、ダイナミックに世界史を俯瞰し、人口が社会や国家、世界にもたらす影響を描いている。
昨年、世界人口は80億人に達した。
今後もしばらくは増加が続く反面、その勢いは今世紀末にピークを迎える。
一方で、日本はいち早く人口減少の最先端をひた走っている。
日本人は日本という国自体をどのような形で存続させていくべきなのか、考えるべきフェーズにいるとモーランド氏は指摘する。
「人口」の変化を通して見える、日本、そして人類の未来を語ってもらった。

使い果たした日本

──2022年、日本の出生数は79.9万人と、7年連続で過去最少を更新しました。日本の現状をどう見ていますか。