「心配性で優しい人でもリーダーになれる」NZのアーダーン前首相、最後のスピーチで訴えたメッセージ
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自分の弱さをありのまま受け入れられ、そしてそれを他の人に見せることも躊躇わないアンダーソン前首相。
こんな素敵なリーダーがいた国に移住できたことを幸せに感じます。人としてどうあるかというのが、どこまで適切な政策づくりや判断につながるのか(もしくはつながったと評価されているのか)については私は分かりかねますが、ただ、アンダーソン前首相の「人と違う在り方」を真っ直ぐに受け入れるリーダーがいるからこそ、国全体として多様性にオープンな文化が作り出されているのではないかと想像します。本当にニュージーランドは人の目が気にならずマイペースに過ごせる素晴らしい国だなーと日々ありがたい限りです。
アンダーソン前首相がこれからも彼女らしい道を貫いて幸せに生きていくことを、いち移民として心より願っています!アーダーン首相のスピーチの一文「自分は心配性であり、生き残るために劇的に変化する必要があると思っていたが、変わらなかった」
スピーチライターの視点でこのスピーチを見ると「彼女は自己開示を味方につけることができるリーダーである」と感じます。
人前でスピーチをする、という行為そのものを目の前にすると、多くの人は自分をよく見せたがります。つまり、サクセスストーリーなどをはじめとした前向きな言葉を掲げた強そうなスピーチをしがちです。しかしながら、聞き馴染みある功績や自慢を羅列されたとて、共感や応援には繋がりません。
堂々たるリーダーのイメージからは想像のつかない「不甲斐なさ」や「申し訳なさ」など、「本人が発することに勇気が必要な要素」があるスピーチを聞いた時、私たちは本人の人格に注目し、時に共感や応援をします。このポイントは私たち一人ひとりの伝え方に生かせます。共感を与えるスピーチでした。国のリーダーとの立場は違いますが、それでも、これからの様々な組織におけるリーダーに勇気を与える内容でした。
女性リーダー、年齢が何歳だから、お母さんだから、といった属性の言葉がどうしても、人のアンコンシャスバイアスとして出てきてしまうことは、マイノリティだからこそ、余計に目立って使われるところではありますが、リーダーは強いといったイメージだけではなく、それぞれの多様なリーダーがいても良いのだと言うことを教えてくださいました。