ドイツ銀はヘッジファンドの標的にされたのか、株価下落は「理不尽」
コメント
選択しているユーザー
新しい銀行の危機が出るたびに
「これで最後。大丈夫。」
と言われて1ヶ月弱。
確実に起こったことは、
・アメリカの3銀行の破綻
・クレディ・スイスの破綻
・株式よりAT1債を無価値にした
・世界中の地銀から資金が流出し、静かな取り付けが行われている
これだけのことが起きれば
「いままで大丈夫だったから」
「システミックな問題ではない」
と言われても、一番大事な
「人の不安感」
は払拭されないでしょう。
もし、今、日本で上記のことが起きてきたら、僕は地方銀行の預金を、メガバンクの一番安全な所にうつし、投資してたなら株式や債券を現金化するでしょう。
静かなる崩壊。
注目のコメント
ドイツ銀行の話題は基本的にネガティブなものが多く、2018年頃も中国投資の不良債権問題で巨額損失を計上するなど、常に破綻が噂されるようなことが多いです(実際には全て噂で終わってますが)。
今回も不安だけでいつか回復するでしょうけど、昨今の金融不安は連鎖するので非常に心配です。バランスシートの借方がそれほど腐っておらず、単なる信用不安の連鎖ということであれば、健全行や政府の流動性支援で沈静化していくのでしょう。
問題は今、話題になっているAT1債・CoCo債の真の保有者は誰か、ということでしょう。オイルマネーやアセマネの名前が挙がっていますが、アセマネはバックにアセットオーナーがいるはずで、誰のバランスシートにヒットしているのかが注目です。こういうところから、疑心暗鬼・不安が連鎖していくのかもしれません。マーケットは常に理不尽なものです。
でもマーケットを超える新しい仕掛けは、まだ誰も作り得ていない。政策でも企業戦略でも、そこのところを冷静に踏まえないチャレンジは、必ずマーケットの反逆にあってつぶされる。
「理不尽だ」と批判するだけでは何も変わらない、という理解をし、その理不尽を受け入れるところから、すべてが始まる、ということをこの際申し上げておきます。