【真理】進歩を後押しするのは「脅威」ではなく「希望」だ
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計画からの変更が難しくすることが正しいこと、とされていることは、世の中に沢山あります。国でも企業でも、研究プロジェクトでは計画の変更にはチェックやレビューが厳しく入るため、一種のペナルティを伴います。一方で、計画通りに進めるのは、このペナルティがありません。ですから、皆計画通りやろうとします。
問題は、研究が本当に進んでいれば、計画を立てたときには予想できなかった知見が得られているはず、ということです。新たな知見は、計画の見直しをほぼ必ず必要とするということなのです。ですから、計画を変更していないのは、研究が進んでいない(新たな知見が得られていない)か、本来変更すべき状況なのに、ペナルティがいやでそのまま進めているということなのです。
研究は、建物の建設プロジェクトのように計画通りいくことがいいことではないのです。
さらに、大事なのは、これは研究にかかわらず、事業を生むという活動、即ち事業活動でも、事情は同じなのです。そして、社会の不確実性が増す中で、ますます、事業でも計画に囚われずに、常に変更が求められます。その前提をそれほど見直しているかが求められるのです。
現実は、これができていません。そしてこれは、とっても大きな社会の損失になっていると思います。
注目のコメント
私が読んで思ったこと5つ
1)進化は少数の圧倒的な好奇心という熱量から生まれる
2)資本集約により進歩する領域やタイミングでは戦争や国家主導が機能する
3)人材流動・人材抜擢が起きると知見の融合から新たな発見が起きやすい
4)優秀な頭脳が助成金を出す人の説得やプロセスに無駄に投下されているのは同意見
5)教育が重要かつフロンティアなのは同意見
どれも当方が目下取り組んでいる社会価値創造、スタートアップ、イノベーションというテーマにも重なります。取り組みたいテーマが「どうすれば進化するか」「どうすれば進歩が加速するか」を考えて、アセット活用のスピードと質を徹底的に(※大事)こだわって考えることの重要性を感じます。
参考)
3)のテーマに関連することを以前書いたことがありました。
https://note.com/201707/n/n6aa1586b1e3e本題からはそれますが、助成金問題はアメリカもそうなんですね。ほんの一部の悪い人/間違い防止のために、1円単位で何重にもガードをかけて研究者の時間を取られるばかりか、チェック側にも膨大な作業が発生しているのが現状。雇用創出助成金なのかと思うことがあります。
例えばプラスチックも、第二次世界大戦における軍事利用の金属の不足を代替するものとして急速に発展し、利用拡大していきました。そして現代ではプラスチックの過剰利用や不適切な処理が問題であると取り上げられ、その代替素材の開発が活発化しています。イノベーションを後押しするのは、脅威でもあり、希望でもあると思いますね。
現代の助成金制度における研究テーマの縛りや、形式的で中身を伴わない作業などがイノベーションを阻む一因となっているという意見に同意です。助成金を得ることが主目的化しているプロジェクトの見分けも含め、AI技術などによる審査の最適化や手続きの効率化を進めることは、その国の競争力の強化に直接繋がるくらい、重要なことではないかと思います。