女性は仕事も家庭も「すべてを手に入れる」ことが成功なのか?
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そもそも、「人生の成功」という概念自体がなくなりつつある気がします。あくまで成功も失敗も、ある時点における、ある一定の尺度で物事を見た時の、他者からの評価です。時代が変わったり、評価の尺度が変われば、成功だと思ったものが失敗になることもあるはずです。ましてや、幸せかどうか、はその成功や失敗とは全く別の次元で、本人がどう思うか、どう感じるか、という極めて主観的な価値観ですよね。
自分がどうなることが幸せなのか、は、他人には決して決められない。そしてその選択に他人が責任を取ることもできません。
そう考えると、あらゆる批判や意見はあれど、自分が自分の人生を幸せに生きるための選択や決断に、男女関わらずとやかくいうべきじゃないですよね。
世の中のいう「全て」を手に入れようと入れまいと、自分が幸せだと思う選択を忠実に、そして真剣に歩む人たちの行手を他人が阻む理由など、ないわけですから。
注目のコメント
「なぜ女性たちは未だにすべてを手に入れられないのか」を問うのではなく、(性別に関係なく)「自分がどうありたいか」を問う時代なのではないかと思っております。成功とは、他の誰でもない自分が幸せだと思うことであり、外から見て、いくら全てを持っているように見えたとしても、その本人が幸せを感じていなければ、それは成功だとは言えないでしょう。
他人軸でなく、自分軸で生きられることが本当の幸せであり、その価値観は個々によって異なる。その違いを認めることこそが本当の多様性につながるのではないかと思っています。Having it ALL - この言葉、確かに流行りましたね。
私は子供がいないので、だいたい「女性のロールモデル」として出てくる人たちは、仕事も育児も、がデフォルトになっていて、出産・育児は本当に大変なことだと思うので、そういう方たちをめちゃくちゃ尊敬している、という前提で、正直なところ何とも言えない気持ちになります。
私だけじゃなく、例えば、結婚していない、パートナーが女性等々、色んな女性がいるのに、メディアで取り上げられるのはいつも「Having it ALL」の女性ばかりで、そこにも社会の「こうあるべき像」の押し付けを感じてしまいます。
以前すごく優秀なディレクターの女性と話していた時に「私は子供がいないから、ロールモデルになれないの」と言っていて、衝撃でした。
頑張っている人の自信を削ぐようなロールモデルなら、無い方がいい。
>彼女の辞任と、家族と過ごしたいという正直な辞任理由の説明は、女性だからではなく、1人の人間であれば当然の選択なのだ。女性だからではなく、1人の人間であればこそ──現在、この新たな認識が社会に広まりつつある。
上記に本当に同意。
「1人の人間であればこそ」
人を何らかの枠に当てはめて定義するのはもうやめてほしいです。