トルコ、フィンランドのNATO加盟認める意向 スウェーデンは難航
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トルコのエルドアン大統領は、
フィンランドはNATOに入ってもいい、
スウェーデンはダメ、
と振り回すことで、勢威を示していますが、これは、外国以上に、5月に総選挙を予定している自国の有権者に示すためでしょう。
人権外交を看板とするスウェーデンは、クルド人難民のトルコへの引き渡しに同意するわけにはいきません。スウェーデンの与党は、クルド系国会議員の支持が無ければ国会で多数派を維持できません。
スウェーデン政府としては、5月の総選挙でエルドアン大統領が敗れて、より親欧米的な政権が成立することを期待しているようですが、トルコでクルド人を弾圧してきたのは、別にエルドアン大統領だけではありません。
今の野党(共和人民党)が政権を取っても、クルド人問題で妥協すればトルコ人有権者の支持を失うので、この問題に関しては、トルコの姿勢が変わることは期待できないでしょう。
NATO加盟承認、トルコが表明か=フィンランド大統領「エルドアン氏決断」
https://newspicks.com/news/8225572?ref=user_1125005対ロシアということを考えれば、前に進むことは良いこと。まずはフィンランドからでいいじゃないですか。スウェーデンは別途チャレンジすれば良い。フィンランドとスウェーデンをセットでなどと理屈をこね、完璧を目指して物事を停滞させればロシアが喜ぶだけ。その必要はない、と私は思います。
トルコは複雑で奥深い。イスラムだが世俗主義で経済発展を重視しキプロス問題を整理してからのNATO加盟で安全保証を確立した。その芸当は凄まじい。
クルド問題、パレスチナ問題は人類全体で解決できぬものかと思うこの頃。