【東洋思想】リーダーは「3つの楽しみ」を持て
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昨日に引き続き、「東洋思想」をテーマにしたビジネス書の著者・中村さんのインタビューをお届けします。
前編はこちら:https://newspicks.com/news/8231382?
後編は、本書のメインテーマでもある、リーダー・マネジメント層に向けた東洋思想のエッセンスを中心に構成しました。意思決定の考え方、勝負事への臨み方、リーダーとしての心構え......など、実務にも生きる教えが多々です。
個人的には、老子が説く「道」に俄然興味が湧きました。道教、勉強してみたい。さておき、新年度を控えた今の時期にもぴったりのテーマかと思いますので、休日にゆっくりとした気持ちでご一読いただければ嬉しいです。後編です。
「東洋思想」という概念はあまりに広くそれらを一括りにすることは不可能ですし、また一括りに理解しようとしすぎる必要もないと思います。
現代に生きるビジネスパーソンにとっては、断片的にでも知ってみて「いかに自分の人生に役立つ概念に出会えるか」という実践的な読み方をするだけでも、十分に価値があると私は思います。
リーダーが直面する苦悩の多くは時代を超えてもあまり変わっていません。人との付き合い方、人の活かし方、落ち込んだ自分の立て直し方、、、などに人間はずっと悩んできたのです。
そうした悩みに対して、二千年以上も前に、圧倒的に優秀な賢人たちがすでにたくさんのアドバイスを送っている。それを生かさない手はないと思います。
中には「これって現代の文脈で書かれたのでは?」「今の自分に向けて言っているのでは?」と感じるものも沢山あり、驚くほどです。
私自身、東洋思想の様々な賢人の思想を学んでみて、「もっとこの概念に早く出会えていたら、あんなに悩むことはなかったな」と思わされることが沢山ありました。
そしてそれらの多くは、西洋から来た概念よりも、不思議と自分の心にスッと入ってきました。それは東洋思想の多くは、日本人が無意識に慣れ親しみ、また既に体得しているものだからです。
東洋思想の数々は、教養として学ぶことで人生を豊かにするとともに、ビジネスの「武器」としてももっともっと活用できると思っています。経営者はもちろんのこと、若手~中堅の悩めるビジネスパーソンにもおすすめです。少し前のKBSの卒業生が家業を継いで社長になった旨の連絡をくれた時に、「心掛けていること」として驚くほどクラスでやったことをしっかりと使っていてくれていました。「弟子」というには失礼かもしれませんが、教師に限らず、若い人の成長に役立てることはとても充実感のあることではないでしょうか?